現役を引退した若手親方が集まれば、必ずと言っていいほど話題となるのがダイエットについてだ。廻しと着物の生活からスーツや“協会ジャンパー”を身に纏い、ネクタイや革靴も必須アイテムとなり、まずは体重を落とすのが至上命題だ。それでも引退相撲を控えていたり、稽古場で若い衆に胸を出す親方はある程度、張りのある体を維持しなければならず、落とし過ぎもよくない。もっとも急激な減量は体にも支障をきたす。
【動画】体重に関する力士の繊細な気持ちを話す荒磯親方

 やはりポピュラーなダイエット法は一般人と同様で食事制限だ。ご飯や麺類などの炭水化物は極力、手をつけず、唐揚げなどの揚げ物、油モノもご法度。肉は食べても比較的カロリーが低い鶏肉、特にささみなどにこだわり、野菜中心の食生活を送るパターンが主流だ。不足する栄養分はサプリで補うケースも少なくない。これに加えて毎日1~2時間程度のウォーキングを組み入れれば、元お相撲さんなら1、2カ月で10キロくらいはすぐに痩せることができる。