松本吉弘が体感した“圧倒的強者”の領域「自分だけがアガり続ける麻雀がしたい」/麻雀・Mリーグ
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 昨シーズン、若武者は“圧倒的強者”の領域に、少しだけ踏み入れた。渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)は、個人成績で堂々の5位。チームの3年連続ファイナル進出という快挙に大きく貢献した。ただチームは悲願の初優勝はならず、3位で終了。「全く満足できていない」という。ただ麻雀の華である役満も2回アガり、堂々と渡り合える選手に成長した実績も残した。その松本が掲げる究極の目標は「自分だけがアガり続ける麻雀」だ。

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――昨期、チームは3年連続でファイナルに進み3位、個人は5位でした。

 2019シーズンと比べてということになると思うんですが、入りとしてはすごく良かったと思います。役満も2発アガったので。見ている人にわかりやすく麻雀を伝えるのは役満だと思うんですよ。それをアガり、かつチームの中でもポイントを一番引っ張れた。でもMVPにはなれずチームも優勝できず。全く満足できていないです。

 麻雀は勝ちもあれば負けもあるので形容しにくいですが、最後のファイナル、多井隆晴さんに大連投をさせてしまった。その前の自分のラスが響いて、藤田晋監督からは「松本に行けって言えなかったんだよね」と言われました。「今年を考えると松本君に行かせるべきだと思ったんだけど」って。僕は悔しかったんですよね、自分で行かせてくださいと言えなかった弱さに。シーズン最終戦に行けと言われるような圧倒的な成績と内容で、勝ち切るしかないなと。負けたシーズンより悔しさが残るシーズンでした。

――ある程度、Mリーグでも勝てるんだなという手ごたえを掴めたシーズンでもあったと思います。

 掴みました。みんな勝ち方を知ってきたメンバーだと思うんですが、2019シーズンが負けて、負けパターンをいっぱい知ったから、逆算して勝ちに繋げられたかなと。すごく自信に繋がりました。2021シーズンを向かうにあたって、心持ちとしてはすごくいいですね。

――勝った分、今までとは違うマークを受けることもあると思います。

 自分がやれることをやるだけなんですけど、2019シーズンは追い込まれているところもあったので。今も負けたらこれが最後の試合になると思って打っていますけど、そういう意味では勝った自分がいるんで、卑屈にならずに心持ち大きくいけます。

 対策とかは特にないですが、力でねじ伏せたいという感じがします。麻雀の負けは麻雀で勝たないと癒えない。Mリーグの傷はMリーグでなければ癒えないので。2019シーズンの悔しさは、去年では晴れていない。1年、2年勝っても足りないというか。MVPを取るくらいの活躍でチームを優勝させたいというのがあります。それがドラフトで若い自分を取ってくれたことへの恩返しです。

――松本さんが思う強者のイメージはどんなものですか。

 多井さんとか堀慎吾さんは強者と思いますが、理想的なのは佐々木寿人さん。理想とするファイトスタイルです。あんまり外では言わないんですが、あのスタイルが麻雀のストロングスタイルだと思っているんですよ。

 多井さんの雀力の高さは守備に準ずるものですけど、佐々木さんは1対3の戦いが長けている。「攻撃は最大の防御」というのはあの人のための言葉で、圧倒的という感じ。セミファイナルで僕が四暗刻をアガった時の半荘が9万点以上のトップだったんですけど、あの感覚を忘れずにいたいです。

――まさに独壇場という雰囲気でしたね。

 やっぱり麻雀の理想としては、無理なんですけど、誰にもアガらせず自分だけがアガり続ける麻雀がしたい。これまで誰か一人だけがアガって終わった試合はない。あの時の自分がそれに近しい感覚でした、自分しかアガっていない。誰もアガれず、全員がオリているみたいな。それを積み上げれば、2021シーズンでもいけるんじゃないかなと。チームの中でも爆発するなら僕という感じなんですけど、解説の土田浩翔さんも「佐々木寿人を見ているようだ」と言ってくれたんで。

 2019シーズンのファイナルで、箱下からトップを取れた時は次の戦い方の指針が決まったなあという感じでした。メンタルを手に入れられたし。2020シーズンは、勝っている時の理想の姿を手に入れられたなという気がして、ワンシーズンごとに手に入れられたものがある。チームの他の3人は強いので、毎年言っていますが、僕が勝てば優勝できると思います。

 2020シーズンは4人全員がプラスしましたが、そんなことはなかなか起きない。誰かが負けているときに僕が補えるような、爆発的なフォームで戦うのが自分の仕事かなって。自分が負けたら、周りに補ってもらいます(笑)。

――最後に今期の個人目標をお願いします。

 4着回避率についても去年はいいところまでいけた。でも小林剛さんが圧倒的すぎたので。僕は個人の成績もかなり気にしています。自分が男子でもチームでも最年少。僕が勝てばMリーグ自体を鼓舞できるし、麻雀界もチーム自体も鼓舞できる。それが目標ですね。チーム優勝は一番のテーマです。監督を胴上げしたいですね。
 

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