女流棋界のタイトルを二分する実力者にしては、珍しく弱気なコメントかもしれない。個人戦から約3年経ち、団体戦となった「第2回女流ABEMAトーナメント」。前回は持ち時間7分、1手指すごとに7秒加算だったが、今回から男性棋士と同じく5分・5秒になった。これに頭を悩ませるのが西山朋佳女流三冠だ。「ネットでやったんですけど、めちゃくちゃ下手なんですよ(苦笑)。それが一番の懸念材料です」と、三冠保持者の口から「めちゃくちゃ下手」という言葉が出ることなど、そうはない。それだけにドラフト会議での戦術は「結構プランを考えてきた」と、ガチモードで構想を練り上げてきた。