新しい出会いの場として広がっている「マッチングアプリ」。3年後には“1000億円規模”の市場になるとも予想され、ネット上では様々なマッチングアプリが登場。そんな群雄割拠のアプリ戦国時代において、あるサービスが注目を集めている。
【映像】顔写真登録なしで“マッチング”(実際のアプリ画面)30秒ごろ〜
今年4月から始まったマッチングアプリ『knew』。注目を集めている理由が“ブラインドマッチ”だ。
現在、多くのマッチングアプリでは、アプリに登録されている顔写真やプロフィールをユーザーが見て、マッチングが成立。その後、お互いにメッセージが送れる仕組みになっている。しかし、『knew』では顔写真の登録はなく、登録者は匿名で参加。プロフィールや異性に対する希望などを設定した上で、運営側がおすすめした相手とビデオチャットを行う。その時に初めて相手の顔を見るシステムだ。
今回は、これまでマッチングアプリを幾度となく利用してきたマッチングアプリ歴6年の「ABEMA NEWS」キャスター・楪望(ゆずりは のぞみ)が、『knew』を運営している株式会社リブセンス・村上太一代表に話を聞いた。
顔写真登録がなく、プロフィール非公開と今までにないシステムの『knew』。このアプリについて、村上代表は「『knew』がおすすめの相手をご紹介する。ご紹介した時には顔写真もなし、最小限のプロフィールで紹介してビデオチャットをしていただく。その時に初めて顔も分かります」と説明する。
従来のマッチングアプリでは、「検索」や「スワイプ」をして相手を探し、気になる相手に「いいね」を押してマッチングするが、『knew』にはそういった機能があるのだろうか。村上代表は「(その機能は)一切なし。まずは5分間のビデオチャットをしていただく流れになります」と答える。
ビデオ通話をするまで相手の顔は分からない――。外見重視が多そうなマッチングアプリだが、あえてこのシステムを導入した背景には何があるのだろうか。
「私もマッチングアプリを使ったことがあります。そこで、例えば検索をして、検索の画面も人の顔だけで詳細を見るかどうか決めたり、『恋愛とか結婚ってこんな感じだっけ?』と思ったところもあって。条件で比較して切り捨てて、顔写真の好き嫌いで判断するのではなく『本当に好きになる人ってまたちょっと違う感覚もあるんじゃないかな』と思ったことがきっかけです」(村上太一代表・以下同)
村上代表は、こうした条件による切り捨てが“マッチングアプリ疲れ”を生み出していると指摘。リブセンスが行った調査では、既婚者や恋人がいる約3割の人が初対面時に「容姿は好みではなかった」と回答。また、外見重視で選ぶアプリの仕様に対し、実際は内面を重視するというギャップなどもあり、「好みの相手が見つからない」「自信を喪失した」など約8割の人が「アプリに疲れた」と回答したという。
こうした中、村上代表は「『knew』ではユーザーに対し、提案型のサービスを提供していきたい」と話す。
「年齢は1歳ずれるけど、既存のサービスだと切り捨て制になっているようなところを、総合的に情報を見たうえでご提案する。既存の検索型ではなく、提案型という形がポイントなのかなと思います。ルックスが与える影響も一切無視しているワケではありませんが、それ以外の要素もしっかりと主張できる点がポイントですね」
『knew』では、マッチング後のデータを収集し、より相性の良い出会いを実現させるという。
「既存のマッチングアプリと比較として、『knew』では実際会ったかどうかデータがとれます。ビデオチャットをした後に『連絡を続けたいですか?』という質問を最後にさせていただいているんですけど、70%以上の利用者が『連絡を続けたい』とおっしゃってくれています。5分間話してマッチングの精度自体も非常に高いものになっていると感じます」
今後はアプリ版のリリースも含め、幅広い人たちにサービスを提供していきたいという。そのうえで村上代表は「人それぞれ、自分にあったサービスを利用してほしい」と話す。
「顔に対して明確なこだわりがある場合は、既存のマッチングアプリの方に良さを感じるかもしれません。一方で顔を出さないからこその安心感があるとも思っています。どちらも一長一短あるよねというところで、今までなかった切り口で提案型のマッチング、まるで親友からの紹介だと思って、興味を持ってもらえたらうれしいです」(『ABEMAヒルズ』より)
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