強気のビーナスが、自ら誕生日を前祝いした。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2021」10月5日の第2試合では、TEAM雷電の黒沢咲(連盟)がオーラスで逆転勝利。第1試合の萩原聖人(連盟)に続く連続トップで、チームを開幕2連勝へと導いた。
【動画】黒沢咲、満面の笑みで決めポーズ
この試合の対局はKONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)、黒沢、セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)、U-NEXT Priates・瑞原明奈(最高位戦)の並びで始まった。試合はじりじりとした接戦で、一度はトップへ躍り出るも、瑞原の追い上げなどもあり、終盤には横一線の状況。そんな中でも黒沢は気持ちを切らさずに闘牌を続け、迎えた南4局2本場、滅多に見せない鳴きを入れて2・5・8筒の三面張を作り出すと、早々に同じく三面張でリーチをかけていた魚谷を押し退け、値千金のタンヤオのみ1100点(+600点、供託1000点)で勝利を決めた。その瞬間、解説者の渋川難波(協会)は「うわあああああ」と声を上げ、実況の松島桃は「最後は私(黒沢)よ。私の安い手はこういう時のためにあります」と興奮した。
勝利者インタビューで黒沢は、「マイナス思考になったところを、なんとか持ちこたえた」とコメント。オーラスでの魚谷のリーチに向かっていったことについては、「最後も手が落ちず来てくれたので、ぶつかっていってラスになるかもしれないけど、行き切ろうと思っていました」と決断したことを告げた。そんな黒沢は10月6日が誕生日とのことで、「気分良く誕生日を迎えられるかなと思います」と笑顔。ファンからも「お誕生日おめでとうございます」「めでてー」といったお祝いコメントが多数寄せられた。
なお、「開幕早々からSNSなどでファンのボルテージがすごく上がっている中で、萩原さんと続いてトップを獲って2連勝できたのは、本当に嬉しい」としながらも、「もう、ぐったり」とも答えた黒沢。6日には所属する日本プロ麻雀連盟の最高峰タイトル「鳳凰位」への挑戦権を争うA1リーグに参加。現在は暫定首位で、上位3位までの決定戦進出圏内にいる。女性初の鳳凰位獲得も期待されるその強さを、Mリーグの新シーズンでもいきなり見せつけることになった。
【第2試合結果】
1位 TEAM雷電・黒沢咲(連盟)3万400点/+50.4
2位 U-NEXT Priates・瑞原明奈(最高位戦)2万8500点/+8.5
3位 セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)2万3900点/▲16.1
4位 KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)1万7200点/▲42.8
【10月5日終了時点での成績】
1位 TEAM雷電 +109.0(2/90)
2位 渋谷ABEMAS +68.5(2/90)
3位 赤坂ドリブンズ +43.5(2/90)
4位 U-NEXT Priates ▲2.5(2/90)
5位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ▲29.4(2/90)
6位 EX風林火山 ▲44.3(2/90)
7位 KADOKAWAサクラナイツ ▲67.7(2/90)
8位 セガサミーフェニックス ▲77.1(2/90)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)





