将棋の藤井聡太三冠(王位、叡王、棋聖、19)が10月8日、竜王戦七番勝負第1局で豊島将之竜王(31)と午前9時から対局する。最年少三冠を達成してから1カ月弱、今度は羽生善治九段(51)が持つ最年少四冠記録、22歳9カ月の更新をかけたシリーズに挑む。トップクラスの棋士たちとの対局が続く中、8割を超える勝率を維持。将棋界最高峰のタイトル戦でも、その強さを見せつけるか。
【中継】竜王戦 七番勝負 第一局 1日目 豊島将之竜王 対 藤井聡太三冠

 今期は棋聖、王位と防衛、さらに叡王の奪取にも成功し、2016年10月のプロデビューからわずか5年で、三冠保持者にまで駆け上がった。対局前日のインタビューで「竜王戦はこれまで決勝トーナメントには出ていたんですが、なかなか挑戦まで来ることができていなかったので、今期初めて番勝負の舞台に出られてうれしく思います」と語ったが、この最高峰タイトルを獲得すれば、最年少記録の更新とともに、渡辺明名人(棋王、王将、37)を抜いて、序列1位に立つことになる。そうなれば、まさに“藤井時代”の本格的な到来だ。