これぞ“魔法使い”の本分、見る者をあっといわせる鳴きからのアガリだ。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2021」10月7日の第2試合、赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)の鳴きからのアガリにファンが大興奮、トッププロの美技に酔いしれる一幕があった。
【動画】園田賢の“魔法の鳴き”

 戦況は東2局1本場、多井が7巡目に二・五万待ちのいわゆる「メンタンピン」でリーチ。これに対して、早々に發を鳴いていた園田が応戦した。園田は多井がツモ切った1筒にまず2・3筒の形でリャンメンチーして、多井のスジの3索をトイツ落とし。通常、鳴きという手段はシャンテン数を進めていく(数を減らしていく)ために行うが、園田のこの鳴きは鳴いてもリャンシャンテンがリャンシャンテンのままという、一見すると遠回りの進行。しかしこれは園田の深い思考のなせる業。これについて解説の勝又健志(連盟)は「多井さんの待ちはマンズかピンズっぽい。だからここでは通りそうなソーズを打って、その間に時間を稼いで、情報を増やしてから押し返していきたいということですね」と説明した。これを聞いて視聴者も「ソノケンさすがやなぁw」「園田またやってるww」「マジカルくるぞ!www」とその後の展開へ興味津々となった。