今から5年前、中嶋勝彦は新時代を宣言した。2016年10月23日、横浜文化体育館で鈴木軍と共闘していた杉浦貴からGHCヘビー級王座を奪取して「俺がベルトを獲ったことで、新しい秒針が動いた!」と宣言して新体制になったばかりのノアの若き旗手になった。
その後、2004年デビュー同期の潮崎豪相手にV4に成功した時、中嶋は「俺たちはまだ美味しくないから。俺たちの世代は今日の試合をきっかけに美味しくなると信じてます」と発言。これは腰を上げない“ある選手”に向けての言葉だった。ある選手とは、もちろん“方舟の継承者”丸藤正道だ。