レギュラーシーズン通算100試合目。そんなメモリアルデーを自ら祝福した。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2021」10月26日第1試合に出場したKONAMI麻雀格闘倶楽部の滝沢和典(連盟)が、待望の今期初トップを飾った。
【動画】滝沢和典、今期初トップにはにかみ笑顔
滝沢は昨期までEX風林火山に在籍。チーム優勝の原動力となりながらもシーズン終了後に電撃退団し、今期から現チームへ移籍した。新天地での活躍を誓った滝沢は、ここまで3戦に出場して、2着1回・3着2回。前戦では役満・国士無双をテンパイさせながらもかわされて3着となり、苦汁を舐めた。この日の試合は、起家からセガサミーフェニックス・東城りお(連盟)、KADOKAWAサクラナイツ・岡田紗佳(連盟)、滝沢、TEAM雷電・萩原聖人(連盟)の並び。移籍後初トップを狙う滝沢は東2局で鳴きを絡めて發・赤・ドラ2の8000点をツモるも、その後は岡田と東城、2人の女流雀士の攻撃に板挟みとなり、トップ目から陥落した。
それでも百戦錬磨のこの男は、虎視眈々とチャンスをうかがっていた。南2局、萩原が欲する中をビタ止めさせて流局へ持ち込むと、自身が親の南3局ではトップの岡田からリーチ・赤2・裏ドラの1万2000点。一気にトップへ躍り出ると、続く南3局1本場では萩原から3900点(+300点)を奪い、そのまま逃げ切りを決めた。
チームメイトの佐々木寿人(連盟)とは、これまで友であり、ライバルとされていた。今期は「タキヒサ」コンビを結成して悲願のチーム初優勝を目指す中、なかなかトップを取れない滝沢は佐々木にイジられていたという。勝利者インタビューでそんなことを告げた滝沢は、初勝利を祝福されて「嬉しい」とした後、「これできつく言われなくて済む」と笑顔。ファンにひと言を求められて「ようやく、遅ればせながらトップを取ることができました」「まだ序盤なんですが、今後も一喜一憂していただいて、楽しんでいただけたらと思います」と頭を下げると、次戦で出場予定の佐々木を「バシっとお手本を見せてほしい」とイジり返してインタビュアーを笑わせる場面もあった。
【第1試合結果】
1位 KONAMI麻雀格闘倶楽部・滝沢和典(連盟)3万5300点/+55.3
2位 KADOKAWAサクラナイツ・岡田紗佳(連盟)3万3500点/+13.5
3位 TEAM雷電・萩原聖人(連盟)1万7500点/▲22.5
4位 セガサミーフェニックス・東城りお(連盟)1万3700点/▲46.3
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)







