将棋の藤井聡太三冠(王位、叡王、棋聖、19)が11月9日、ALSOK杯王将戦の挑戦者決定リーグで羽生善治九段(51)に勝利、無傷の4連勝で7人参加のリーグ戦で単独トップに立った。
藤井三冠が3勝0敗、羽生九段の3勝1敗と、3勝同士の対戦となった本局は、勝者が挑戦権獲得に前進する一局となったが、羽生九段の先手番で始まると戦型は矢倉に。最終盤まで互角の名勝負となったが、最後は藤井三冠が抜け出し、大きな1勝を手にした。
これで藤井三冠は唯一の4連勝。1敗は2勝1敗の永瀬拓矢王座(29)、近藤誠也七段(25)。藤井三冠は、どちらとも直接対決を残しており、どちらかに勝利すればプレーオフ以上が確定。両者に勝利すれば文句なしで、渡辺明王将(名人、棋王、37)への挑戦が決まる。
藤井三冠は12、13日に竜王戦七番勝負の第4局で豊島将之竜王(31)と対戦。この対局に勝利すると史上最年少での四冠を達成するが、この王将戦でも挑戦権を獲得できれば、年明けの番勝負は最年少五冠をかけた戦いになる。
(写真提供:日本将棋連盟)