将棋の竜王戦七番勝負第4局が11月12日に行われ、挑戦者の藤井聡太三冠(王位、叡王、棋聖、19)が74手目を封じ手として1日目が終了した。翌13日の午前9時ごろに封じ手が開封され、豊島将之竜王(31)の手番で対局が再開する。封じ手時点での形勢はほぼ互角で、持ち時間では藤井三冠が約20分リードしている。
【中継】第34期 竜王戦 七番勝負 第四局 1日目 豊島将之竜王 対 藤井聡太三冠
第1局から第3局まで、挑戦者の藤井三冠が3連勝し、タイトル奪取に王手をかけた状態で迎えた第4局。カド番に追い込まれた豊島竜王は、とにかく1勝を挙げてシリーズの流れを変えたいところだが、出だしは角換わりに。両者の対局は、本局を含めて今年度15局目だが相掛かり8局、角換わり7局と、戦型はこの2つのどちらかになっている。
幅広く激しい戦いになりやすい相掛かりに比べ、中盤さらには終盤まで研究が進んでいるとも言われる角換わりということもあり、本局は開局から早いペースで指し手が進んだ。昼食休憩となった午後0時30分までに64手目まで進むと、午後に入ってからは一転して長考合戦に。休憩明けの午後1時30分から封じ手の午後6時までの4時間30分で進んだのは9手だけだった。
同シリーズは第1局を藤井三冠が逆転勝利。第2局、第3局は藤井三冠がリードを奪ってからは逆転のきっかけを与えず、力強く勝ち切った。豊島竜王とは今年度3つ目のタイトル戦で、お~いお茶杯王位戦七番勝負(4勝1敗)、叡王戦五番勝負(3勝2敗)、竜王戦七番勝負(3勝0敗)と、通称「十九番勝負」では10勝3敗と大きく勝ち越している。豊島竜王は苦しいカド番だが、七番勝負としては史上3例目となる「3連敗4連勝」での防衛を目指す。
【封じ手時の残り持ち時間】
豊島将之竜王 4時間12分(消費3時間48分) 藤井聡太三冠 4時間31分(消費3時間29分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)






