6日に行われたパ・リーグCSファーストステージ、千葉ロッテマリーンズ対東北楽天ゴールデンイーグルスとの一戦で、ロッテ・国吉佑樹投手が達成したなんとも珍しいプレーについて、元・千葉ロッテマリーンズの里崎智也氏が言及した。
CSファーストステージの初戦となったこの試合。ロッテ3-1で迎えた7回表の楽天の攻撃で、マウンドに立ったのは2番手の国吉。楽天は先頭の8番・辰己涼介が四球で出塁すると、続く9番・太田光も国吉の悪送球で出塁し、無死一、二塁のチャンスに。
ここで打席に立ったのは1番の山崎剛。その山崎は、国吉の投じた初球に送りバントを試みるも、打球はホームベース前にふわりと上がる小フライに。すると、前進してきた国吉が見事、スライディングキャッチ。これで一死とすると、二塁走者の辰己が三遊間に飛び出していたことから、国吉は二塁を目掛けて疾走し、そのままベースを踏んで二死に。送球することなく、投手としては珍しい“1人併殺”を達成した。
このプレーに里崎氏は、「国吉がちょっと送球難ということもあって、一番安全策をとるために走っていったと思いますけども」と、二塁にエチェバリアがいたにもかかわらず、国吉が本塁前から二塁へと走ってアウトをとるという行為が、自らの制球難を懸念した“安全策”であったと説明。
一方で、「一番ダメなのは、このセカンドランナーの辰己ですよね。あそこまで飛び出しちゃダメ。バントして小フライが上がったら、あそこまで飛び出さないでやっぱ止まらなきゃいけない」と、セオリーであれば帰塁できるような位置で打球を見極めるべき辰己が、既に三塁に近い位置まで進んでしまっていたという走塁ミスであると指摘した。
その上で、里崎氏は「でもフォアボールで出したランナーを、国吉が“自作自演”じゃないですけどいい形でダブルプレーにした。その後、ちょっと踏ん張れなかったですけども、なかなか珍しいプレーでしたね」と続けた。（ABEMA『バズ！パ・リーグ』）
