6日に行われたパ・リーグCSファーストステージ・千葉ロッテマリーンズ対東北楽天ゴールデンイーグルスとの一戦で、東北楽天の松井裕樹からロッテのエチェバリアが放った会心の同点弾について、元・千葉ロッテマリーンズの里崎智也氏が解説した。
CSファーストステージの初戦となったこの試合、楽天4-3で迎えた8回裏・ロッテの攻撃。ロッテは先頭の3番・中村奨吾、続く4番・レアードが倒れて二死ランナー無しの場面で、途中出場の5番・エチェバリアが打席に立った。勝ち逃げたい楽天は、この回から守護神・松井を投入していたが、松井が投じた2球目、真ん中高めの球をエチェバリアはフルスイング。そのままレフトスタンド上段へと突き刺さる値千金の同点弾となった。打った瞬間にそれとわかる大飛球に、エチェバリアは豪快な“バット投げ”を披露した後で、バッターボックスからゆっくりと歩き出し、自らの胸を何度も叩いて興奮した様子を見せた。
この一発に、里崎氏は「初球、外のストレートは完璧に振り遅れて空振りをとった。2球目は、エチェバリアの好きな真ん中高め。エチェバリアからすれば完璧なバッティングでしたけど、楽天バッテリーとしたら悔いの残る一球になりましたね」と、まずはエチェバリアのバッティングを称賛する。
一方で、「エチェバリアはこの日、これが初打席だったんですよ。しかも、松井裕樹と今季初対戦なんです」と状況を指摘。「バッターは変化球がわからないので、ストレートを待ちますよね。その中で、1球目はちょっと振り遅れた。2球目、もうちょっと早く振らないといけないと考えたところで、球速が146キロ。初球は151キロなので、“ちょっと早く振らないと振り遅れる”という中で、5キロ遅く来たところにちょうどアジャストした」と、その球速差がホームランを生んだ要因だと解説した。その上で、「あれ(2球目)が151キロ出ていたらファウルだったかもしれない」とコメントした。(ABEMA『バズ!パ・リーグ』)




