タイトル戦でも勝率.840、6回出場で全て獲得 将棋界の頂点に立った藤井聡太竜王の突出した数字
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 11月12、13日に行われた竜王戦七番勝負第4局で勝利し、史上最年少19歳3カ月での四冠を達成した藤井聡太竜王(王位、叡王、棋聖、19)。かつて“天敵”と呼ばれた前竜王の豊島将之九段(31)に竜王戦七番勝負で4連勝、今年度戦った3つのタイトル戦でも全て勝利するなど、圧巻の強さを誇り、ついに全棋士の序列でもトップに立った。対局の内容を見れば苦戦、激戦も多かったが、トップ棋士ばかりとの対戦が続く中でも、8割を優に超える勝率は変わらないまま。さらにはタイトルをかけた番勝負でも同じというから驚きだ。相手にミスがあれば快勝、ミスがなく接戦になっても勝利。これが藤井竜王が残す驚異的な勝率の理由だ。

【動画】藤井聡太新竜王、誕生の瞬間

 藤井竜王は、最年少四冠を果たした竜王戦七番勝負を含めて、タイトル戦に6回出場、その全てでタイトルを獲得している。挑戦にしろ、防衛にしろ、その時の将棋界で最高レベルの力と勢いを持つ者が出場する番勝負において「失敗なし」という事実だけでも衝撃的だが、さらにすさまじいのが勝率だ。藤井竜王の通算成績は300局で252勝47敗、勝率.8433。勝率が7割に達すれば超一流という将棋界において、さらに上を行く数字だ。対局数が少なく、デビュー間もない若手棋士であれば、一時的に勝率8割超えは見られるが、レベルの高い相手と戦うようになるに連れて、徐々に数字も下がるのが常。この常識を覆しているのが藤井竜王だ。

 順位戦でもB級1組に所属し、8つのうち4つのタイトルで番勝負。その他の棋戦でも上位で戦っている今年度だが、その数字は40勝7敗、勝率.8511。なんと通算勝率を上回っている。藤井竜王に関しては、相手が誰だろうと関係ないことを証明している。また、本来であれば様々なプレッシャーがかかるだろうタイトル戦でも、まるで変わらない。6回のタイトル戦で、計25局指し、21勝4敗、勝率.840。七番勝負で2回、五番勝負では1回、ストレート勝ちもある。一局一局の中身を見れば、それぞれ違いはあるだろうが、表に出てきている数字だけ見れば、突出していると言うほかない。

 今から25年前、1996年2月に羽生善治九段(51)が史上初の七冠独占を達成したが、その1995年度は55局で46勝9敗、勝率.8364を記録。数字を見れば、今の藤井竜王とよく似ている。タイトル戦だろうと何だろうと、とにかく勝ちまくる。「羽生時代」を知るファンからすれば、今の藤井竜王の活躍はそれとだぶって見えることだろう。今年度中には、まだ王将へのタイトル挑戦の可能性を残している藤井竜王。本人は興味を示さないが、ファンは見たことのないような記録、数字にまた胸を踊らせる。
ABEMA/将棋チャンネルより)

【動画】藤井聡太新竜王が誕生した竜王戦七番勝負第4局
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【動画】藤井聡太新竜王、誕生の瞬間
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