最年少四冠・藤井聡太竜王、将来は振り飛車も指す?師匠・杉本昌隆八段「彼が飛車を振る人生は考えにくい」「新しいものを作りたい彼には居飛車が合っている」
番組をみる »

 19歳3カ月にして、将棋界最高峰タイトルを獲得、最年少四冠を達成した藤井聡太竜王(王位、叡王、棋聖)。今年度もこの後、ALSOK杯王将戦でのタイトル挑戦の可能性を残しており、年度内に五冠まで増やす可能性も膨らんでいる。大活躍する令和の天才棋士の活躍ぶりを、目を細めて見守っているのが、師匠の杉本昌隆八段(53)だ。ちょうど自分の誕生日に新竜王・四冠となった藤井竜王について、番組出演時に「タラレバ」な質問に回答。居飛車一本の藤井竜王が振り飛車を指す可能性について「彼が飛車を振る人生は考えにくい」と語った。

【動画】藤井聡太新竜王、誕生の瞬間

 プロでは少数派ながら、アマチュアには人気の振り飛車。将棋を覚えたてのころには振り飛車党で、徐々に居飛車党に転向していくケースが多い。ただ、少年時代から藤井竜王を知る杉本八段は「彼は子供のころからずっと居飛車」とコメント。「強い人はなんでも指すイメージがある」というように、タイトル99期のレジェンド羽生善治九段(51)をはじめ、主力戦法にはしないまでも、引き出しの一つとして振り飛車を持っている実力者は多い。ところが「彼はずっと居飛車。飛車を振る人生は考えにくい。イベントの時や遊びの時であっても、頑なに振らないですね」と明かした。

 杉本八段自身は振り飛車党。いくらでも弟子に教え込む機会はあったと思われるが、そうはしなかった。「彼のタイプは居飛車の将棋だと小さいころから思いました。振り飛車は居飛車に対して、というのがありますが、新しいものを作り上げたいという藤井少年には、居飛車の方が合っていると思いました」と、相手の出方に合わせるのではなく、自らどんどんと将棋の世界を広げていきたいという藤井竜王の性格には、居飛車の方がマッチしたと感じたという。

 藤井竜王は角換わり、相掛かりなど居飛車の得意戦法をいくつか持つがプロ入り後、後手であれば100%、8四歩を突くことでも知られている。ここにも振り飛車を指さないことと同様にこだわりが見える。ファンとしては一度は藤井竜王の振り飛車が見てみたいという希望もあるだろうが、世に出る時には最年少四冠達成と同じようなビッグニュースになることだろう。

 なお、杉本八段は「藤井竜王が弟子じゃなかったら」という質問には「のんびり平和に過ごしていたんじゃないかな」と笑いを誘うと「(出身の)愛知県に自分の弟子じゃないけれど、藤井聡太というすごい棋士が生まれたんですよと語っていたかもしれません。彼は誰が師匠であっても活躍していたと思います」と語っていた。

【動画】藤井聡太新竜王が誕生した竜王戦七番勝負第4局
【動画】藤井聡太新竜王が誕生した竜王戦七番勝負第4局
【動画】藤井聡太新竜王、誕生の瞬間
【動画】藤井聡太新竜王、誕生の瞬間