苦しそうな息遣い、身体のあちこちに繋がったチューブ…。去年1月、中国・武漢で起きた新型コロナウイルスのパンデミック初期の患者を捉えた映像だ。撮影したのは男性の息子。骨折で入院したところ院内感染。数日後に死亡した。
 「新型コロナに打ち勝った英雄の街」と褒め称えられている武漢。一方、情報隠蔽を疑い、憤る遺族に対し当局の監視の目は強まった。あれから1年以上が過ぎ、遺族たちの声はかき消され、美しく塗り替えられようとしている。