藤井聡太竜王、最年少五冠への挑戦権獲得 最終局待たずに決定 渡辺明王将と七番勝負に/将棋・王将戦挑決L
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 将棋藤井聡太竜王(王位、叡王、棋聖、19)が11月19日、ALSOK杯王将戦の挑戦者決定リーグで近藤誠也七段(25)に91手で勝利、今期の成績を5勝0敗とし、最終戦を待たずに渡辺明王将(名人、棋王、37)への挑戦権を獲得した。藤井竜王は13日まで行われた竜王戦七番勝負で竜王を奪取、最年少四冠という偉業を達成したばかりだが早くも次の記録、最年少五冠へのチャンスを手に入れた。

【動画】藤井聡太竜王、最年少四冠達成の瞬間

 前局までに無傷の4連勝で単独トップに立っていた藤井竜王は、3勝1敗で2位につけていた近藤七段との一局で先手番から得意戦型の一つ、相掛かりを採用。しっかり囲わず戦いが始まる相掛かりらしく、激しくバランスが難しい一局になったが、自玉の安全度を高めていた藤井竜王が、居玉のまま戦いを挑んだ近藤七段に対してプレッシャーをかけ、徐々にリード。今年度の勝率が8割5分を超える抜けた強さを本局でも発揮し、勝利を収めた。

 5連勝となった藤井竜王は、最終局に永瀬拓矢王座(29)と対戦を残しているが、1敗の棋士がいなくなったため、最終局で敗れても藤井竜王に追いつく者がなく、本局の勝利で挑戦権獲得が決まった。

 今年度の藤井竜王は棋聖、王位の順でタイトルを防衛。また叡王、竜王と奪取に成功し、最年少で四冠を達成した。王将は今年度、挑戦の可能性を残していた最後のタイトル。渡辺王将とは今年度、ヒューリック杯棋聖戦五番勝負で対戦、3連勝で防衛を果たしている。過去6回のタイトル戦出場で、全てタイトルを手にしている藤井竜王。7回目のタイトル戦は、新たな記録を作る舞台となるか。
(写真提供:日本将棋連盟)

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