将棋藤井聡太竜王(王位、叡王、棋聖、19)が11月24日、ALSOK杯王将戦の挑戦者決定リーグで永瀬拓矢王座(29)と午前10時から対局を開始した。藤井竜王はここまで5戦全勝で、既に渡辺明王将(名人、棋王、37)への挑戦権を獲得。強豪ひしめく同リーグで6戦全勝し挑戦に華を添えられるか。

【動画】藤井聡太竜王、最年少四冠達成の瞬間

 今年度、棋聖戦、王位戦、叡王戦、竜王戦と4つのタイトル戦に出場し、全てでタイトルを獲得した藤井竜王は、現在最多の四冠保持者で棋士の序列も1位に。デビューから6年目に突入したところで、全棋士の頂点に立つことになった。19歳3カ月で達成した最年少四冠でも大きな話題になったが、21日に行われた将棋日本シリーズ JTプロ公式戦では、決勝で豊島将之九段(31)に敗れ初優勝ならず。「藤井時代」に突入し始めたとはいえ、まだまだライバルの先輩棋士とも、わずかなところで勝敗が分かれる厳しい戦いの連続だ。

 研究パートナーでもある永瀬王座とは過去に8局対戦し、7勝1敗と大きくリード。対戦はタイトル挑戦をかけた決定戦や、各棋戦の上位リーグなど、タイトルホルダー同士らしく、重要かつ大きな舞台での対戦が続いている。持ち時間は各4時間で、先手は永瀬王座。
(写真提供:日本将棋連盟)

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