数々の名局を作り、また見てきたベテラン棋士にして「僕はこれが見たかった」というほどの、熱く激しい戦いが実現した。女流による早指し団体戦「第2回女流ABEMAトーナメント」の本戦トーナメント準決勝・第1試合、チーム里見とチーム西山の対戦が11月20日に放送された。この試合は両チーム譲らず、最終第9局までもつれ込む大接戦。さらに最終局には里見香奈女流四冠、西山朋佳女流三冠という女流棋界の2トップという、リーダー対決となった。これに、チーム西山の監督を務めている藤井猛九段も「これが見たかったんですよ」と、1人の将棋ファンに戻って興奮。期待通りの名勝負の後には「見応えがありすぎて、まだボーッとしている。素晴らしい」と最大級の賛辞を贈った。