突入間近の“照ノ富士時代”来場所にかかる103年ぶり大記録「新横綱・3場所連続優勝」の予感
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 大鵬以来、59年ぶりとなる横綱昇進からの連覇を十四日目に決めた横綱照ノ富士だったが、千秋楽の土俵でも前日までと変わらぬ厳しい雰囲気を漂わせていた。勝てば自身初の全勝優勝となる一番を前にしても「土俵に上がっている以上は自分のベストを尽くして、自信を持ってやり切ることしか考えてない」と一人横綱には重圧も気負いもいっさいなかった。

【動画】2場所連続優勝を全勝で決めた照ノ富士

 立ち合いは狙った左前みつこそ取れなかったが、大関貴景勝の強烈なぶちかましを左足を前に出した前傾姿勢で正面から堂々と受け切った。俵に詰まる場面こそあったものの最後は圧力の差で上回り、相手がたまらず引いてきたところに乗じて押し出した。

 優勝を争った大関からしてみれば、金輪際、敵わないと思わせるほどの相撲だったかもしれない。現状の実力差をまざまざと見せつけた取り口で、自身6度目の優勝に全勝で花を添えた。

 白星をきれいに15個並び立てた今場所は、二日目の大栄翔戦で押し込まれた場面以外、ピンチらしい局面はなかったと言っていいだろう。十四日目の阿炎戦といい、この日の一番といい、攻め込まれても横綱は常に冷静で、余裕すら感じられた。相手の攻撃を受け止めながら勝つ。まさに横綱相撲を貫いた今場所の強さは、先場所よりも明らかに進化していた。

 「ちょっとずつ理想の相撲になりつつあるのかなと思います」確かな手応えを実感する第73代横綱は「2ケタの優勝を目指して頑張っていきたい」と来年の目標を口にした。今年同様、4回の優勝を果たせば、大台の優勝回数に到達することになる。

 横綱白鵬が引退し、角界は照ノ富士時代に突入しようとしている。対等なライバルが当面、現れそうにない中、来場所は新横綱から3連覇という、大横綱の大鵬や双葉山も成し得なかった、大正時代の栃木山以来、103年ぶりの歴史的な大快挙を目指すことになる。
ABEMA大相撲チャンネルより)

【動画】2場所連続優勝を全勝で決めた照ノ富士
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【動画】場所中に話題になった「3度待った」の場面
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