大鵬以来、59年ぶりとなる横綱昇進からの連覇を十四日目に決めた横綱照ノ富士だったが、千秋楽の土俵でも前日までと変わらぬ厳しい雰囲気を漂わせていた。勝てば自身初の全勝優勝となる一番を前にしても「土俵に上がっている以上は自分のベストを尽くして、自信を持ってやり切ることしか考えてない」と一人横綱には重圧も気負いもいっさいなかった。