将棋の棋王戦挑戦者決定トーナメントが12月6日に行われ、永瀬拓矢王座(29)が佐藤康光九段(52)に133手で勝利し、勝者組の優勝者として挑戦者決定二番勝負への進出を決めた。挑決二番勝負では、敗者復活戦の決勝を戦う佐藤九段と郷田真隆九段(50)の勝者と対戦。永瀬王座は1勝すれば、渡辺明棋王(名人、王将、37)への挑戦権を得る。
【中継】棋王戦挑戦者決定トーナメント 永瀬拓矢王座 対 佐藤康光九段
通算成績では3勝5敗、直近では3連敗と分が悪かった永瀬王座だが、先手番からの一局は多彩な指し回しを見せる佐藤九段の出方を見ながら、自陣を整え戦闘態勢。永瀬王座の居飛車、佐藤九段の中飛車という対抗形から戦いが始まると、佐藤陣を玉頭から攻めポイントをリード。粘り強い将棋が棋風の永瀬王座ながら、この日は鋭い攻めでプレッシャーをかけ続け、緩まずに優勢、勝勢と差を広げると、最後は即詰みに討ち取った。
永瀬王座は今年のALSOK杯王将戦の七番勝負でも、渡辺棋王に挑戦。この時は2勝4敗で奪取に失敗している。
(ABEMA/将棋チャンネルより)