麻雀プロ団体の1つ、日本プロ麻雀協会の最高峰タイトル「雀王」を争う、雀王決定戦の最終4日目が12月8日に行われ、プロ麻雀リーグ「Mリーグ」で公式解説も務める渋川難波が初の雀王に輝いた。
3日目までに2位の仲林圭に100ポイント近い差をつけてトップに立っていた渋川だが、1戦目でラス、仲林がトップを取ったことで、いきなり60ポイント以上差が詰まる展開に。さらにこの日の3戦目で仲林が2度目のトップを取ったところで、その差はさらに縮まり、残り2戦で1着順分もない接戦となった。
ただ、この状況でも落ち着きを忘れず攻めの麻雀を貫いた渋川は、4戦目でトップを取ると、最終5戦目でも有終のトップ。終わってみれば、最終日も勝ち頭で、トータルでも2位仲林に200ポイント以上の差をつける独走での初雀王獲得となった。「2年前の決定戦で勝った堀さんが、スターの階段を登っているのを追いつきたいと思いながら見ていたので、雀王を取って少し追いつけたのかなと思います。まだまだここがスタートだと思ってこれからも一生懸命頑張っていきます」と喜びを噛み締めていた。
【試合結果】
1位 渋川難波 ＋63.2
2位 小川裕之 ＋12.4
3位 矢島亨 ▲24.7
4位 仲林圭 ▲51.9
【最終結果】
1位 渋川難波 ＋276.0
2位 仲林圭 ＋65.6
3位 矢島亨 ▲141.8
4位 小川裕之 ▲201.8
◆雀王 日本プロ麻雀協会の最高峰タイトル。1年をかけてリーグ戦を行う。最上位のA1リーグ（15人）は全10節を戦い、上位3人が決定戦に進出。前年度優勝の雀王を含めた4人で争う。決定戦は4日に分けて、半荘20回戦を行う。
◆日本プロ麻雀協会 2001年に設立。主なタイトル戦は雀王、雀竜位、女流雀王、日本オープンなど。五十嵐毅代表理事。
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