タイトル99期で永世七冠の羽生善治九段(51)と、十八世名人の有資格者・森内俊之九段(51)。小学生時代から何十年と戦い続け、プロの舞台だけでも138局も盤を挟んだ。名人位については、2003年度から2016年度まで羽生九段か森内九段、いずれかが保持するという時代もあった。2人を若いころから知る島朗九段(58)は、10代からその研究熱心さにも感心していたが、それは名人を争う立場になっても一緒。その象徴的なものが「徹夜の感想戦」だった。