チームメイトにしてライバルがもぎ取った待望の首位を、わずか1戦で陥落させるわけにはいかない。KONAMI麻雀格闘倶楽部の佐々木寿人(連盟)が、技ありトップでタキヒサ連勝を決めた。
プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2021」12月21日の第1試合では、滝沢和典(連盟)が今期5回目となる1着で、チームを創設以来初の首位へと押し上げた。続く第2試合は、起家から渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)、TEAM雷電・萩原聖人(連盟)、EX風林火山・二階堂亜樹(連盟)、佐々木の並びでスタート。チームリーダーとして燃えた佐々木は東2局2本場、8巡目にリーチをかけて1・4索待ちで構えると、見事にツモってリーチ・ツモ・平和・赤・ドラ2の跳満、1万2000点(+600点)を作り上げた。
ただ、その後は萩原、亜樹の追い上げがあり、一時は亜樹にトップを譲る場面も。それでも佐々木は南3局2本場、ポン2回、チー1回と鳴きを駆使して六万単騎待ちでテンパイすると、その六万を自ら手繰り寄せて中・赤の2700点(+600点、供託1000点)を獲得し、逆転トップへ躍り出た。親番のオーラス南4局を迎えた時点での得点は3万5000点で、2着目の亜樹とは5300点差。放銃は許されない状況でも佐々木は3人のテンパイを巧みにくぐり抜け、計3000点を支払いながらもギリギリでトップを決めた。
厳しい試合の中でも効果的に加点して薄氷の勝利を飾った佐々木は、インタビューでタキヒサ連勝について「非常に気持ちがいいです」「1戦天下は避けたかったので、トップを取れてよかった」とご満悦。「チームリーダーとして首位の景色は?」と問われた際には「ファンの方が一番、喜んでくれているんじゃないですか」と答え、「まだ道中ですから、選手はそんなには意識していないと思う」としながらも、「初めてなんで、嬉しいです」と笑顔を見せた。
ここまで、佐々木は思うような成績が残せていなかった。それだけに、現在個人成績1位のチームメイト・伊達朱理紗(連盟)、奪首の立役者・滝沢に「非常に頼もしい」「あの2人のお陰でなんとか自分がある」と感謝。「年内2日間なんですけど、これを首位のまま終わらせられたら最高だな」とインタビューを締めると、「よかったよかった、おめでとう!」「コナミはずっと首位」「折り返しで首位奪還!おめでとう!!!!」と多くの応援コメントが寄せられた。
【第2試合結果】
1位 KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)3万5000点/+55.0
2位 EX風林火山・二階堂亜樹(連盟)2万9700点/+9.7
3位 TEAM雷電・萩原聖人(連盟)2万5800点/▲14.2
4位 渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)9500点/▲50.5
【12月21日終了時点での成績】
1位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +422.1(46/90)
2位 EX風林火山 +318.9(46/90)
3位 KADOKAWAサクラナイツ +47.4(46/90)
4位 セガサミーフェニックス +43.8(46/90)
5位 U-NEXT Pirates ▲14.1(46/90)
6位 渋谷ABEMAS ▲44.4(46/90)
7位 赤坂ドリブンズ ▲192.3(46/90)
8位 TEAM雷電 ▲581.4(46/90)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)







