将棋の叡王戦段位別予選(八段戦)が12月22日に行われ、中田功八段(54)が広瀬章人八段(34)に107手で勝利した。この勝利で中田八段はBブロックを勝ち抜き、初の本戦出場を決めた。
振り飛車党の中田八段は、先手番からゴキゲン中飛車を採用。広瀬八段は居飛車で、対抗形の出だしになった。序盤から積極的に攻めに出た中田八段だったが、広瀬八段の冷静な対応の前に、中盤まではやや不利といった形勢だったが、もう一度攻めの手番が回ってきたところで、さらに踏み込む覚悟の手順が功を奏し有利、さらには優勢とリードを広げた。早指しで最終盤でも1分将棋にならなかったことも成功してか、必勝になったところでも危なげのない指し回しで完勝。早指し戦でも活躍が多い強敵を撃破した。
叡王戦は四段から九段までに分かれた段位別予選を行い、12人が通過。シード棋士4人を加えた16人で本戦を戦う。25人が参加する八段戦はAからCまでの3ブロックに分かれて行われ、それぞれ優勝者が本戦に出場する。前期から不二家が主催となり、対局時には栄養補給のためのお菓子ボックスが設置されている。現在のタイトル保持者は藤井聡太叡王(竜王、王位、棋聖、19)。
(ABEMA/将棋チャンネルより)