今や人気、実力ともにトップクラスの棋士にも、切ない思い出があるものだ。8組の師弟による早指し棋戦「第1回ABEMA師弟トーナメント」に出場する木村一基九段(48)は、「将棋の強いおじさん」「千駄ヶ谷の受け師」といった数々の異名を持つ人気棋士。近年では史上最年長の46歳3カ月で初タイトルを獲得、盤外では大盤解説やイベントでのトークでファンを笑わせまくっている。この大会には一番弟子の高野智史六段(28)と出場するが、「ABEMAトーナメント」恒例となっているチーム動画の収録では「NHKで弟子を募集したけど、1人も来なかった」など秘話を明かし、ここでもファンの笑いを誘った。