小学生のころからプロになることを目指すような天才たちが集まる将棋の奨励会。一部の例外を除いて、ここを勝ち抜かない限りはプロになることはできない。その数、年間で4~5人程度。実に狭き門だ。プロになれずに諦めていった子どもたちも数多く見てきた奨励会の元幹事・畠山鎮八段(52)には、タイトルまで取った斎藤慎太郎八段(28)という弟子がいる。「第1回ABEMA師弟トーナメント」で、この2人がタッグとして出場することになったが、大会前に応じたインタビューでは、斎藤八段の優しさがゆえに、プロになれないのではと心配した思い出を語った。