ベテラン師匠が危機一髪!残り2秒で駒をポロリであわや切れ負け ファンも騒然「びびった」「焦るねー」/将棋・ABEMA師弟トーナメント
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 まもなくプロ生活39周年を迎えるベテランが、あわや切れ負けの大ピンチだ。「第1回ABEMA師弟トーナメント」予選Aリーグ2位決定1回戦、チーム井上とチーム木村の対戦が1月1日に放送された。この第2局に登場したチーム井上・井上慶太九段(57)が、息詰まる最終盤、持ち時間残り2秒というところで指でつまんだはずの駒を落とし、時間切れで負けそうになるヒヤヒヤのシーンが誕生した。

【動画】切れ負け寸前の事態も発生したチーム井上 対 チーム木村

 井上九段は、今大会に稲葉陽八段(33)とコンビを組んで出場。棋士、奨励会員合わせて22人の弟子を抱える大所帯の師匠であり、多くの弟子たちから声援を受けて勝利を目指していた。対戦していたのは、チーム木村の高野智史六段(28)。全くの初手合となった両者の一局は、序盤からペースを握った高野六段に対して、井上九段がどこまで食らいつけるかという進行になった。

 関係者も視聴者もどきっとしたのは、最終盤だ。なんとか少しでも粘り、逆転のきっかけを探っていた井上九段だったが、残り時間がわずかというところで、持ち駒にしていた銀をつまんだ瞬間、床にポロリ。大盤で解説していた糸谷哲郎八段(33)、聞き手の本田小百合女流三段(43)からも、思わず「あー!」と声が出るほどで、ファンからも「びびった」「焦るねー」「こわーーーー」といった声が乱れ飛んだ。

 ただ、ここで驚くほどに冷静だったのが井上九段だ。駒を拾っていては間に合わないと見るや、咄嗟に左手で駒を打つ地点を指差し「銀です」とひとこと。さらにチェスクロックもぎりぎりのところで止めることに成功し、大ピンチを逃れた。それでも、さすがに手つきには動揺も見られ、打った銀も最初は天地がひっくり返っていた。

 将棋では、時間内に指さなければ負けになるが、実際に駒を動かせなくても、どこの位置に指すかを示せば、ルール上は問題ないことになっている。

◆第1回ABEMA師弟トーナメント 日本将棋連盟会長・佐藤康光九段の着想から生まれた大会。8組の師弟が予選でA、Bの2リーグに分かれてトーナメントを実施。2勝すれば勝ち抜け、2敗すれば敗退の変則で、2連勝なら1位通過、2勝1敗が2位通過となり、本戦トーナメントに進出する。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで、チームの対戦は予選、本戦通じて全て3本先取の5本勝負で行われる。第4局までは、どちらか一方の棋士が3局目を指すことはできない。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

【動画】本戦出場に望みをつないだチーム木村
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【動画】切れ負け寸前の事態も発生したチーム井上 対 チーム木村
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【動画】木村一基九段のリアクションがファンに好評
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