将棋のALSOK杯王将戦の七番勝負第1局が1月9日に行われ、藤井聡太竜王(王位、叡王、棋聖、19)が47手目を封じ手とし、1日目を終了した。明日10日の午前9時に、渡辺明王将(名人、棋王、37)の手番で再開する。形勢は互角、持ち時間では藤井竜王がややリードしている。

【動画】昨年、棋聖戦でタイトルを争った藤井聡太竜王と渡辺明名人

 8つあるタイトルのうち三冠を保持する渡辺王将、四冠を保持する藤井竜王という史上初の「三冠 対 四冠」のタイトル戦となった同シリーズ。渡辺王将は4連覇、藤井竜王は最年少、10代初の五冠を目指すことで、新年早々に多くの注目を集める戦いだ。

 藤井竜王の先手番となった第1局は、相掛かりの出だしに。途中、角交換が入ったところから、角換わりのような進行をたどったところで、藤井竜王に意表の一手が出たところで、渡辺王将は91分の長考。午後6時5分に藤井竜王が47手目を封じたが、これには63分を費やした。

 両者の対戦成績は藤井竜王が8勝2敗でリードしているが、直近の対局では、銀河戦の準決勝で渡辺王将が勝利。両者とも年末にかけては公式戦が少なく、この王将戦に向けて準備万端といった状態。第1局から研究のぶつかり合いが見られそうだ。

【封じ手時の残り持ち時間】

渡辺明王将 3時間55分(消費4時間5分) 藤井聡太竜王 4時間24分(消費3時間36分)
(写真提供:日本将棋連盟)

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