やるべきことはやった、後は祈るだけ。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2021」1月14日の第1試合、今期初トップ目前で逃げ切りを図るKADOKAWAサクラナイツ・岡田紗佳(連盟)が対局中ながら思わず目を伏せ、その心境に視聴者も寄り添った。
場面は南4局1本場、岡田はメンゼンでテンパイし、危険牌を何度もライバルへ向けて勝負。2着目のEX風林火山・松ヶ瀬隆弥(RMU)はすでに手牌を4センチまで縮めてこちらも猛チャージ、親のTEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)も連荘を目指し仕掛けている。瀬戸熊の最終手番、この打牌で松ヶ瀬のロンがなく、ノーテンで終われば試合終了となるというところで岡田は目を伏せ、その様子が画面いっぱいに広がった。
勝つも負けるも紙一重、ギリギリの戦いにいることを十分に自覚しながら、岡田が過ごした数十秒は実に長く感じられるところ。この様子に視聴者は「あと一回凌げば」「もう少しだぞ岡田」「胃が痛い!」「すげええwwwもりあがるwww」といったように声援と興奮が入り混じるコメントを連投していた。
試合は瀬戸熊がノーテンで終了、岡田は今期初トップを決めた。この結果にファンからは「よくやった!」「展開おもしろすぎーー!!」「やばい泣きそう」と岡田を応援、また勝利を祝福する声が投げかけられていた。
長く結果に恵まれていないからこそ、是が非でも手にしたかったチャンス。綱渡りのような展開でトップを目指した美女雀士の凛とした戦いぶりが、視聴者から大きな支持を集めたというシーンだった。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)