「貴族」と呼ばれる男がもがいた末に、なんとか勝利にたどり着いた。「第1回ABEMA師弟トーナメント」予選Bリーグ1回戦・第1試合、チーム森下とチーム中田の対戦が1月15日に放送され、チーム中田がフルセットの激戦を制し、スコア3-2で勝利を収めた。チーム中田の佐藤天彦九段(33)は名人3期の実績もある順位戦A級棋士だが、この試合では第1局、第3局に登場し、チーム森下・増田康宏六段(24)に連敗。スコア2-2で迎えた最終局でも増田六段と対戦すると、三度目の正直とばかりに勝利。「3局やっているので、1局勝たせてもらったくらいの感じ」と、個人3連敗を免れ、同時にチームの勝利を決めたことに胸を撫で下ろした。