将棋YouTuber・伊藤真吾六段の“イェイイェイ解説”派手な戦いに「パーティーの始まり」と絶好調/将棋・ABEMA師弟トーナメント
【映像】ABEMAでみる

 将棋界のYouTuberが、師弟の絆を確かめる熱い戦いを「イェイイェイ」と解説だ。「第1回ABEMA師弟トーナメント」予選Bリーグ1回戦・第1試合、チーム森下とチーム中田の対戦が1月15日に放送された。この試合の解説を務めたのは、YouTubeチャンネル「イトシンTV」で動画を公開している伊藤真吾六段(40)。テンポのいい口調、対局の解説ではあまり使わないワード、さらに数十年前から使われているような名文句など、超早指し棋戦に遅れを取るどころか、そのスピード感あるトークでファンを楽しませた。

【動画】ノリノリで解説を務める伊藤真吾六段

 伊藤六段は聞き手の塚田恵梨花女流初段(23)とのコンビで、全5局を解説。若手、中堅、ベテランとバラエティに富んだ棋士が揃ったところでも、そのトークの引き出しをフル活用して、流れるように語り続けた。第1局、チーム森下・増田康宏六段(24)と、チーム中田・佐藤天彦九段(33)の戦いでも、増田六段が早々に桂馬を跳ねて急戦に持ち込んだところで、早速舌が回った。「やりましたか。これは1局目から楽しいことになりましたね。パーティーの始まりです。間違いないです」。さらに増田六段が、佐藤九段の矢倉に攻めかかったのを見て「増田さんは過激な発言が多いんですよ。『矢倉は終わりました』とか「詰将棋は意味はありません」とか。ただ増田さんは素直なんですよ。ウソがない男というか。この先手矢倉を終わらせることができるのか注目です」と、過去の発言をさらっと引用し、現局面に味付けをした。

 また第5局、同じく増田六段と佐藤九段の対戦中、増田六段の駒台に歩が5枚並んだのを見つけ「増田さんの師匠・森下さんは、こういう歩をたくさん持つ将棋が好きなんですよ。『5枚歩を持つと1森下』っていう言葉を聞いたことがあります」とコメント。これを控室で聞いていた森下卓九段(55)本人は「30年も前の話なんですけど」と苦笑いしていた。

 日頃YouTubeで鍛えられている淀みないトークの連続に、ファンからは「実況系解説」「レッツパーリィー」と盛り上がった声が届き続けていた。

◆第1回ABEMA師弟トーナメント 日本将棋連盟会長・佐藤康光九段の着想から生まれた大会。8組の師弟が予選でA、Bの2リーグに分かれてトーナメントを実施。2勝すれば勝ち抜け、2敗すれば敗退の変則で、2連勝なら1位通過、2勝1敗が2位通過となり、本戦トーナメントに進出する。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで、チームの対戦は予選、本戦通じて全て3本先取の5本勝負で行われる。第4局までは、どちらか一方の棋士が3局目を指すことはできない。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

【動画】初戦を突破したチーム中田
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【動画】苦しみつつも決定局を制した佐藤天彦九段
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