<大相撲一月場所>◇十二日目◇20日◇東京・両国国技館
前頭十六枚目・剣翔(追手風)が前頭十二枚目・千代大龍(九重)を寄り切りで下した一番で、立ち合い、剣翔の強烈な張り手を側頭部に食らった千代大龍が取組直後にふらつく一幕があった。視聴者からは「泣きそうな顔だった」「フックで戦意喪失」といった声が寄せられた。
今場所負け越しに後がない7敗同士の対決となった一番。立ち合い右の強烈な張り手をかました剣翔は、がっしりと千代大龍の腕を抱え込むと一気に寄り切った。千代大龍に何もさせず剣翔は5勝目となる勝ち星を挙げた一方、敗れた千代大龍は土俵を割った直後、足元がおぼつかない様子でふらついていた。千代大龍は今場所負け越しとなる8敗目を喫した。
剣翔の気迫溢れる相撲を受けて、ABEMAで解説を務めた元関脇・琴勇輝の君ヶ濱親方は「立ち合いからいい張り手が出ていましたね。あの一発が入ってそのまま一気に持って行けた形でした。勝ちたい気持ちが勝ったのかもしれないですね」と説明。同じく実況を務めた田中大貴アナウンサーが「ボクシングの右フックのような感じ」と口にすると、君ヶ濱親方は「いい一発をもらって、千代大龍としては思いの外ビックリしたんじゃないですかね」と語った。
圧勝した剣翔の取組に、視聴者からは「速攻や」「気迫勝ちだね」といった声が寄せられたほか、張り手を受けてふらついた千代大龍の姿に「泣きそうな顔だった」「フックで戦意喪失」とコメントするファンも相次いでいた。(ABEMA『大相撲チャンネル』)