将棋の朝日杯将棋オープン戦の本戦トーナメント1回戦が1月28日に行われ、稲葉陽八段(33)が久保利明九段(46)に176手で勝利した。稲葉八段は午後2時からベスト入りをかけて、もう一局戦う。
【中継】朝日杯 本戦トーナメント 久保利明九段 対 稲葉陽八段
ともに関西出身で「棋士のまち」加古川の観光大使を務めるトップ棋士同士の対戦は、先手の久保九段が三間飛車、後手の稲葉八段が居飛車の対抗形でスタート。お互い美濃囲いとし、しっかりと陣形を整えてから戦いが起こると、中盤からは久保九段のペースに。ところが両者持ち時間を使い切り1分将棋に入った後、攻め続ける久保九段に対して稲葉八段が気合の粘りを発揮。最終盤で逆転に成功すると、その後も形勢が二転三転する激戦にはなったが、ぎりぎりのところで相手の攻めをかわし、逆に久保玉を即詰みに討ち取った。
◆朝日杯将棋オープン戦 持ち時間40分の早指し棋戦。一次予選、二次予選を勝ち抜いた棋士が、シード棋士を含めた計16人で本戦トーナメントを戦う。参加は全棋士、アマチュア10人、女流棋士3人で優勝賞金は750万円。藤井聡太竜王が3回優勝したことでも知られている。
(ABEMA/将棋チャンネルより)