試合開始から1分、ほぼ受けの劣勢状態で振り抜いた左ハイが劇的な逆転KO劇を演出。「すげえ、足首で倒した」「死角からこれは効く」など、視聴者から感嘆の言葉が相次いだ。
1月28日に後楽園ホールで開催された「Krush.133」。野田哲司(PURGE TOKYO)と斎藤祐斗(JK TRIBE)の一戦は、開始から1分11秒で死角から繰り出された斎藤の左ハイキックをまともに被弾した野田が前のめりダウン。辛うじて立ち上がったもののダメージが大きく、レフェリーストップによるKO決着となった。
第10代Krushスーパー・フェザー級王座決定トーナメントのリザーブファイトとして行われた試合は、7勝のうち6KOと圧倒的なKO率を誇る斎藤と、1年4カ月のケガからの復帰に伴いTETSUから本名に改め、拠点を大阪から東京へと置き心機一転を図る野田との対戦。
試合開始のゴングとともに野田が気持ちを乗せて勢いよく右ローを連発で飛ばし、ミドル、ボディへのヒザとテンポの良い動きを見せれば、対する斎藤もローで応戦。しかし、野田の積極的な攻めに受けの姿勢が目立ってしまう。
しかし、防戦一方に見えた斎藤が、死角からの技あり左ハイで劇的シーンを演出。この一撃でダウンを喫した野田は呼吸を整えて立ち上がったものの、足元はフラフラ。試合続行は不可能と判断したレフェリーがゴングを要求した。
スローリプレイでは終始攻めていた野田が、斎藤の振り抜いた左ハイキック一発で前のめりに崩れ落ちる様子が。パンチの連打が止まり、次の動き出しの隙間を縫うように側頭部を打ち抜かれておりABEMAの視聴者からは「あんな近い間合いでよくハイを出した」「後頭部に入った」「すげえ、足首で倒した」「死角からこれは効く」と驚きのコメントが並んだ。一方、久々の復帰戦で積極的な戦いを見せるも、よもやの一撃に泣いた野田には「これは悔しい」「序盤良かったからもったいない」といった励ましの声が寄せられていた。