日本将棋連盟による1月31日週の公式戦は史上4人目、最年少での五冠に向けて快進撃を続けている藤井聡太竜王(王位、叡王、棋聖)が、2月3日に順位戦B級1組の対局に登場。初のA級昇級をかけて、阿久津主税八段と戦う。また4日にはそのA級で、2期連続での名人挑戦を目指す斎藤慎太郎八段が、豊島将之九段と戦う。また6日からは渡辺明棋王(名人、王将)と永瀬拓矢王座による棋王戦五番勝負が開幕する。主な対局は以下の通り。
1月31日(月曜日)
竜王戦6組 冨田誠也四段 対 知花賢アマ (携帯中継)
ALSOK杯王将戦一次予選 中座真七段 対 佐々木大地五段 (携帯中継)
ALSOK杯王将戦一次予選 高橋道雄九段 対 青嶋未来六段 (携帯中継)
ALSOK杯王将戦一次予選 及川拓馬七段 対 高野秀行六段 (携帯中継)
2月1日(火曜日)
お~いお茶杯王位戦挑決リーグ 千葉幸生七段 対 池永天志五段 (携帯中継)
棋王戦コナミグループ杯予選 古森悠太五段 対 横山友紀四段 (携帯中継)
ALSOK杯王将戦一次予選 森内俊之九段 対 森下卓九段 (携帯中継)
ALSOK杯王将戦一次予選 金井恒太六段 対 本田奎五段 (携帯中継)
2月2日(水曜日)
竜王戦1組 渡辺明名人 対 八代弥七段 (携帯中継)
竜王戦6組 佐藤秀司八段 対 伊藤匠四段 (携帯中継)
順位戦B級2組 丸山忠久九段 対 飯塚祐紀七段 (携帯中継)
順位戦B級2組 鈴木大介九段 対 増田康宏六段 (携帯中継)
順位戦B級2組 村山慈明七段 対 佐々木慎七段 (携帯中継)
順位戦B級2組 高崎一生七段 対 澤田真吾七段 (携帯中継)
2月3日(木曜日)
順位戦B級1組 郷田真隆九段 対 佐々木勇気七段 (ABEMA・携帯中継)
順位戦B級1組 屋敷伸之九段 対 横山泰明七段 (ABEMA)
順位戦B級1組 藤井聡太竜王 対 阿久津主税八段 (ABEMA・携帯中継)
初のA級入りに向けて13人参加のB級1組でトップに立っている藤井竜王。ただ前回、千田翔太七段に敗れたことで残り2局は絶対に落とせない勝負になった。今回の阿久津八段戦に勝利し、同日に対局がある稲葉八段が敗れると、この日にA級昇級が決まる。反面、稲葉八段が勝利した場合には最終対局までもつれる。全対局を終えて3人が9勝3敗で並ぶ可能性が残り、この場合は前年の成績をもとにした順位で2人を下回る藤井竜王が「頭ハネ」を食らって昇級を逃す。持ち時間は各6時間で、先手は藤井竜王。
順位戦B級1組 稲葉陽八段 対 松尾歩八段 (ABEMA・携帯中継)
2月4日(金曜日)
順位戦A級 永瀬拓矢王座 対 羽生善治九段 (携帯中継)
29期連続で順位戦A級以上を維持している羽生九段だが、今期は崖っぷち。現在10人中9番手で、このままであればB級に陥落する。前年成績をもとにした順位も8位と低く、勝敗数で並んでも頭ハネを食らうケースも多い。それだけに羽生九段より順位が低い(9位)永瀬王座との対決は非常に重要。本局を含めて2連勝すれば、自力での残留が可能だが、永瀬王座に敗れた時点で降級が決まる。持ち時間は各6時間で、先手は羽生九段。
順位戦A級 佐藤康光九段 対 菅井竜也八段 (携帯中継)
順位戦A級 佐藤天彦九段 対 糸谷哲郎八段 (携帯中継)
順位戦A級 豊島将之九段 対 斎藤慎太郎八段 (ABEMA・携帯中継)
昨期、初のA級でいきなり名人挑戦を果たした斎藤八段は今期も絶好調。開幕から無傷の7連勝で後続に2差をつけている。この豊島九段戦に勝利すると、最終局を残して挑戦権が確定する。また2番手の糸谷八段が敗れた場合も同様だ。なお、最終局は斎藤八段と糸谷八段の直接対決が残っており、4日に斎藤八段負け、糸谷八段勝ちの場合には、プレーオフの可能性が残る。持ち時間は各6時間で、先手は斎藤八段。
2月6日(日曜日)
棋王戦第1局 渡辺明棋王 対 永瀬拓矢王座 (ABEMA・携帯中継)
渡辺棋王はALSOK杯王将戦七番勝負で藤井竜王と戦いの真っ最中だが、9連覇している棋王のタイトル防衛に向けて、永瀬王座を迎え撃つ。冬期のタイトル戦に強いことから「冬将軍」とも呼ばれる渡辺棋王だけに、王将戦ではカド番に立っているが、この棋王戦ではどう戦うか。持ち時間は各4時間で、先手・後手は振り駒で決まる。第2局以降は交互に入れ替わり、第5局まで進んだ場合は再度振り駒となる。
女流名人戦第3局 里見香奈女流名人 対 伊藤沙恵女流三段 (携帯中継)
(写真提供・日本将棋連盟)