各チームのエース級3人をまとめて撃破、シンデレラガールが躍動だ。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2021」1月31日の第2試合、KONAMI麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗（連盟）がトップを獲得。激戦を経て試合後は疲労もありつつ、会心の勝利に華やかな笑顔を見せた。
この試合の対局者はU-NEXT Pirates・小林剛（麻将連合）、KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾（協会）、伊達、渋谷ABEMAS・多井隆晴（RMU）の並びでスタート。序盤は小林、堀が軽快にアガリを重ねるが、伊達は東2局に反撃に出る。4巡目に絶好の3面待ち、2・5・8索で先制リーチ。これを堀からアガってリーチ・ドラ・裏ドラ2の8000点のアガリ。トップ目に立った。
続く東3局、伊達は親番で赤2枚の手を得ると、3巡目にして三色同順含みのイーシャンテン。ボトルネックのカン4筒を鳴いてテンパイすると、その後にタンヤオもついて親満貫にグレードアップ。堀からロンを決め、タンヤオ・三色同順・赤2の1万2000点を完成させた。チームのエースで“魔王”こと佐々木寿人（連盟）を彷彿とさせる連続アガリに視聴者も熱狂し「伊達ちゃんナイス！」「このアガリはデカい！！」「堀に振り込ませるとは タダモンじゃねぇ」とコメントが殺到した。
東4局4本場もリーチで加点した伊達は、その後は多井とのデッドヒート。下位から追い上げる小林、堀へも細心の注意を払い、リスクのある手はダマテンを選択する器用さも見せた。南4局は堀のアガリを見送って、伊達は今期6勝目を獲得。全15局、極限まで集中力を発揮した伊達は試合後の恒例である“ウイニング水飲み”も忘れてしばし呆然としていた。
昨年12月16日以来、久しぶりの勝利者インタビューに登場した伊達。やや疲れた表情を隠せず「すごいメンバー、たくさん考えてくる。追い付けるように頑張るぞ、という気持ちで脳みそをいっぱい使って、疲れました」と激戦を振り返った。また小林、堀、そして多井とトッププロ3人を相手にトップという結果には「めちゃめちゃ嬉しいです！」と笑顔を浮かべ、手応えを感じていた様子だ。
1月、チームは勢いに乗れず、順位を大きく落とした時期もあった。伊達はファンへ向けて「しばらくモヤモヤさせてしまってすみません。この調子で、しっかり次に繋げていきたいと思います！」と今後の挽回を誓い、コメント欄には「伊達ちゃんトップさすがでした！！！！」「ありがとううううう！」「２月から反撃や！」とエールが連投された。
第1試合では佐々木が2着、そしてこの伊達のトップでチームは再び上昇気流に。個人成績で伊達は＋250.0で3位と好位置に付け、ルーキーイヤーのMVPも依然視野に入れている。
【第2試合結果】
1着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗（連盟）3万9600点／＋59.6
2着 渋谷ABEMAS・多井隆晴（RMU）3万6700点／＋16.7
3着 KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾（協会）1万3300点／▲26.7
4着 U-NEXT Pirates・小林剛（麻将連合）1万400点／▲49.6
【1月31日終了時点での成績】
1位 U-NEXT Pirates ＋333.4（68/90）
2位 EX風林火山 ＋198.4（66/90）
3位 渋谷ABEMAS ＋170.8（68/90）
4位 KADOKAWAサクラナイツ ＋125.3（68/90）
5位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ＋103.5（68/90）
6位 赤坂ドリブンズ ▲26.4（66/90）
7位 セガサミーフェニックス ▲39.7（66/90）
8位 TEAM雷電 ▲885.3（66/90）
※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ（各16試合）、さらに上位4位がファイナルシリーズ（12試合）に進出し、優勝を争う。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）
