負けてはいない、でもトップが遠かった。もどかしい思いをここから払しょくだ。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2021」2月7日の第2試合、EX風林火山・二階堂亜樹(連盟)が今期3勝目を獲得。第1試合の松ヶ瀬隆弥(RMU)によるトップと合わせてチームは同日2連勝を達成した。
この試合はTEAM雷電・黒沢咲(連盟)、亜樹、KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会)、U-NEXT Pirates・石橋伸洋(最高位戦)の並びで始まった。亜樹は東2局、ダブ東を鳴いて2900点の加点。続く東2局1本場、石橋の仕掛けを横目に、亜樹は10巡目にドラ5索待ちの七対子をテンパイ。足止めリーチに踏み切るかと思いきや、ここはダマテンを選択した。この5索を引き当てて、ツモ・七対子・ドラ2の1万2000点(+300点)をゲット、先行していた石橋をマクってトップ目となった。
その後は堀の猛追に逆転を許すも、亜樹は鳴きとリーチを繰り返し、再逆転を目指す。亜樹は南4局1本場に七対子をテンパイすると、發待ちでリーチ。ラス目の黒沢のリーチがかかるが、亜樹はこれをツモ。リーチ・ツモ・七対子・裏ドラ2の1万2000点(+300点、供託1000点)と値千金のツモアガリ。逆転トップで今期3勝目を決めた。アガリは5回、放銃は0回と完勝だ。試合後、ゲームスタッツが公開されると、視聴者からは「亜樹完璧やん!」「亜樹パーフェクトゲーム」と賛辞が飛んだ。
ファンも待ち望んだ“亜樹スマイル”でインタビューに登場した亜樹は「試合前、チーム連勝に私が関わったことが今までないと言われていた。(トップを)取れて良かったですね」と笑みを浮かべ、ようやく達成できた同日2連勝を喜んだ。チーム成績は首位U-NEXT Piratesに15.8ポイント差と迫ったが「今までは年明けに厳しい状況になり、そのままズルズルいきがちだったんですが、(今年は)良い位置に付けていられるので、このまま好調を維持して、レギュラーシーズンを突破したいと思っています。(連覇に向けて)まずは土俵に上がらないと」と答えた。
今期は前代未聞の「9連続2着」という快記録を達成するなど、亜樹の安定感は群を抜いている。この3勝目は、ポストシーズンへ向けてチームをさらに勢いづける1勝だ。ファンへ向けて「ラスの数(4回)を超えられるような、トップを取れるように、今後も頑張っていきたい」と語りかけ、これに対してコメント欄には「亜樹さん!最高!」「きゃわいい強い あきちゃま」とエールが飛び交っていた。
【第2試合結果】
1着 EX風林火山・二階堂亜樹(連盟)4万5300点/+65.3
2着 KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会)3万5000点/+15.0
3着 U-NEXT Pirates・石橋伸洋(最高位戦)1万1100点/▲28.9
4着 TEAM雷電・黒沢咲(連盟)8600点/▲51.4
【2月7日終了時点での成績】
1位 U-NEXT Pirates +315.3(72/90)
2位 EX風林火山 +299.5(72/90)
3位 渋谷ABEMAS +180.9(70/90)
4位 KADOKAWAサクラナイツ +140.0(72/90)
5位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +121.3(70/90)
6位 セガサミーフェニックス +36.9(70/90)
7位 赤坂ドリブンズ ▲116.3(70/90)
8位 TEAM雷電 ▲997.6(72/90)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)








