積極性が実った大トップだった。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2021」2月8日の第1試合に登板した赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)が、他を圧倒する快勝。久しぶりの勝利者インタビューで安堵の表情を浮かべた。
起家から村上、セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)、渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)の並びで始まった当試合、村上は2020シーズンの佐々木、2019シーズンの魚谷、2018シーズンの多井と、歴代MVP揃い踏みの対決を「楽しみにしていた」そうだ。「精神状態は良かった」。その言葉通り、村上はまず東2局、魚谷と多井が攻める中でツモ・平和の1500点を奪取。これで勢いを付けると、東3局にはタンヤオ・ドラ2・赤の8000点(+1000点)、東4局にはリーチ・タンヤオ・平和・赤の8000点、自身が親の南1局ではツモ・タンヤオの3000点を立て続けにアガり、南1局2本場ではリーチ・ツモ・南・ドラの1万2000点(供託1000点、+600)を完成させた。
これで、なんと流局を挟んで5連続ツモ。早くも頭一つ抜け出した村上は南1局3本場、実況や解説も圧巻の高打点を自らの手で作り出す。佐々木がリーチを仕掛けた状況下で暗刻の四万を引くと、果敢に暗カン。その後に追っかけリーチをかけて3索のペンチャン待ちで構えると、ほどなくして佐々木からアガリ牌が零れ落ちた。この時点で役はリーチ・ドラのみ。だが、裏ドラ表示牌をめくると暗カンした四万が裏ドラとなる奇跡が起こり、結果的にリーチ・ドラ・裏ドラ4の跳満・1万8000点(+900点)まで跳ね上がった。
「前半はほとんどなにも工夫せずにアガれた」。今までのうっぷんを晴らすかのような大トップに村上は笑顔。セミファイナル出場のボーダーラインに近付けば遠のくチーム状況については「4人でマイナスなのは僕だけ」と苦笑いを浮かべるも、6位への肉薄に「本当にホッとしてます」とし、「麻雀できていることに感謝」「応援してくれている皆さんやスタッフさんのお陰」「負けているのに使い続けてくれる監督にも感謝」と頭を下げた。終始ゴキゲンなインタビューにファンも「村上おめでとう!」「ええぞ!」と称賛。歴代MVPの3人を力でねじ伏せただけに、「MVPキラー!」などといったコメントも寄せられた。
【第1試合結果】
1位 赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)6万8600点/+88.6
2位 渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU) 1万8400点/▲1.6
3位 セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)8100点/▲31.9
4位 KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)4900点/▲55.1
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)







