もうすぐエベレストの標高に到達する。試合前の平均打点は、断トツトップの8795.45点。高打点を得意とするセガサミーフェニックスの茅森早香(最高位戦)がプロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2021」2月8日第2試合で個人連勝を飾るも、その平均打点が下がるというのは、彼女ならではの珍事だろう。
この試合は、起家からKONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)、渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)、赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(最高位戦)、茅森の並びでスタートした。まず東1局では高宮が1500点、東1局2本場では松本が4000点(+600点、供託1000点)のアガリ。茅森が攻めたのは東2局2本場で、高宮が鳴きを重ねる中、良形にこだわる麻雀を見せつつ積極的に二盃口を狙った。結果、二盃口の形とはならなかったものの、タンヤオ・平和・赤に加えて高目で一盃口も成立する破壊力抜群のリーチをかけると、その高目の7筒が鈴木から捨てられ、リーチ・タンヤオ・平和・一盃口・赤・裏ドラ2の跳満・1万2000点(+600点、供託1000点)のアガリ。練りに練った高打点で平均打点をアップさせた。
その後は高宮の追い上げもあって茅森・松本・高宮と3つ巴の戦いとなるも、3着目で迎えた南3局2本場、茅森は7巡目でリーチをかけると、鈴木からリーチ・一発・平和・一盃口・赤の満貫・8000点(+600点、供託1000点)を奪取。一気にトップへ躍り出ると、そのまま逃げ切りを決めた。これでチームは5位に浮上。「これから4位・3位・2位・1位と上がっていきたいと思います」。茅森はインタビューラストでお決まりのポーズを見せたが、実況や解説は茅森の戦いぶりを「さすが茅森」称賛しながらも、東3局で2600点のアガリがあったことで「若干、平均打点が下がった」との話題で持ち切り。ファンも「茅森さんおめでとう」「セガサミーには大きなトップ」「天才ありがとうございます」などと感謝した一方、レアな事象に「下がるんだ?これで?」「平均打点がおかしいwww」と大盛り上がりの様子だった。
【第2試合結果】
1位 セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)3万9500点/+59.5
2位 渋谷ABEMAS。松本吉弘(協会)3万5000点/+15.0
3位 KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)3万200点/▲9.8
4位 赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(最高位戦)-4700点/▲64.7
【2月8日終了時点での成績】
1位 U-NEXT Pirates +315.3(72/90)
2位 EX風林火山 +299.5(72/90)
3位 渋谷ABEMAS +194.3(72/90)
4位 KADOKAWAサクラナイツ +140.0(72/90)
5位 セガサミーフェニックス +64.5(72/90)
6位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +56.4(72/90)
7位 赤坂ドリブンズ ▲92.4(72/90)
8位 TEAM雷電 ▲997.6(72/90)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)







