急性虫垂炎を患い、1月末に手術したKONAMI麻雀格闘倶楽部の高宮まり(連盟)。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2021」2月8日の第2試合では、復帰した高宮がいきなりの健闘を見せてファンを沸かせた。
起家から高宮、渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)、赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(最高位戦)、セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)の並びで始まった当試合、高宮は自身が親の東1局でタンヤオのみの1500点をアガった。「久しぶりの出場で感覚を取り戻すいいアガリ」。実況や解説が感心する中、続く東1局本場では中が暗刻の好配牌。さらに点数を重ねようと目論むところ、茅森からわずか2巡目でリーチのコールがかかった。
茅森の待ちは四万と七万。一方、高宮も五万・5筒・5索と3つの赤を抱えて高打点を狙える絶好機で、鳴きながら着実に手を進めていく。だが、しばらくして茅森の当たり牌である七万を引いてしまう不運。これを見た実況や解説は「ああー。もうダメだ」「捕まった」「これは放銃だ」とし、「まさか中を3枚切らないでしょうから…」と予想したが、高宮は予想に反して中を切り、「これは素晴らしい」「なにか見えてますか?」と実況や解説をうならせた。
「マジか」「天才か?」「これはすごい」「拍手モノ」「この守備はすごい」「神すぎる」。まるで相手の待ち牌が分かっているかのような選択と、粘りの末にテンパイまで持ち込んだ打ち回しにはファンも大興奮。チームのKONAMIにかけて人気ゲーム「実況パワフルプロ野球」でお馴染み「ダイジョーブ博士」の名前もコメント欄に上がったが、これまでの不調を吹き飛ばすかのような闘牌は、まさしくダイジョーブ博士の手術成功で能力をアップさせる選手のようだった。最終結果は3着。復帰戦を勝利で飾れなかったものの、チームの公式Twitterには「素晴らしい超絶耐えの3着でした」「雀力高い」「見応えのある対局でした」などとコメントが殺到し、ファンもすっかり魅せられた様子だった。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)






