藤井聡太竜王、史上4人目・最年少五冠「まだ立場に見合った実力が足りない」と謙虚 初タイトル獲得から約1年半の超スピード出世
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 将棋藤井聡太竜王(王位、叡王、棋聖、19)が2月11、12日に行われたALSOK杯王将戦七番勝負の第4局で渡辺明王将(名人、棋王、37)に勝利、シリーズ4勝0敗のストレートで王将奪取に成功した。これで藤井竜王は、史上4人目となる五冠を最年少19歳6カ月で達成。初の「10代五冠」を成し遂げた。対局の記者会見では「まだ立場に見合った実力が足りない」と謙虚に答えた。

【動画】藤井聡太竜王、最年少五冠を決めた瞬間

 藤井竜王は2020年度に棋聖、王位のタイトルを獲得。2021年度は、この2つを防衛すると竜王、叡王の奪取に成功。さらに今回の王将奪取で、故・大山康晴十五世名人(五冠独占)、中原誠十六世名人(74)、羽生善治九段(51)という3人しか達成したことのない五冠に、19歳6カ月という若さでたどり着いた。初タイトル獲得から、わずか1年半ほどのスピード出世。8タイトルのうち過半数を占め、来年度には六冠、七冠、さらには前人未到の八冠独占すら狙える勢いだ。会見の主な内容は以下のとおり。

-1年前は二冠、現在は五冠に。大棋士に肩を並べた感想は。

 過去に五冠になられた方は時代を築いた偉大な棋士の方ばかりで、とても光栄に思います。自分の場合はまだまだ立場に見合った実力が足りないと思うので、さらに実力をつける必要があると思います。

-さらなるタイトルの積み上げも期待されています。

 来月の順位戦(B級1組)が昇級がかかった対局になるので、悔いのない対局になればと思います。防衛戦も始まるので、それに向けて少しずつ実力を高めていければと思います。

-常々記録は意識しないと言う中、タイトルをどんどん取っていくことの意義はどう考えていますか。

 これまでもタイトル戦の対局を経験させてもらう中で、いろいろ成長できた部分がとても多かったと思うので、タイトルを取ること以上に、そういう舞台での対局を活かして、成長につなげていくのが大事だと思います。

-今回の番勝負で成長したと思う部分、課題と思う部分はありますか。

 渡辺名人との2日制との対局は初めてで、長い持ち時間で改めて対局をしてみて、中盤のバランスの取り方で、気づかない手を指されることが多かったので、勉強になったと感じています。

-「八冠は一つの理想の形」と言っていた中、八冠についてどのような視点をお持ちですか。

 翌年度から防衛戦が始まることになりますし、具体的に目指すということではないのかなと。そういった経験を通して実力を高めていくことで、少しでも近づければと思います。

-タイトル戦7回で負けなしで、タイトル戦の方が勝率が高いです。普段の対局との戦いやすさなど、違いはありますか。

 自分としてはあまりタイトル戦と普段の対局で気持ちの違いはないんですが、タイトル戦ですと、各地を転戦させていただくので、それ自分にはいいモチベーションになるのかもしれません。

-タイトル戦は王位戦で1局負けた以外、2日制では全て勝っています。2日制の対局にはどう思いますか。

 自分の場合は中盤で時間を多く使うことが多いので、2日制であったり、長い持ち時間ですと、自分としては戦いやすいところはあるのかなと思います。

-五冠を獲得し、これまで以上に他の棋士が対策をしてきます。

 自分としては、やり方を大きく変えることはないので、今までやってきたところを積み上げていけたらと思っています。

-ストレート勝ちできた要因は何かありますか。

 今回の番勝負を振り返って、中盤苦しい対局が多かったので、4連勝は幸運でした。苦しい局面でも粘り強く指して、終盤の競り合いに持ち込めたのが、いい結果につながったと思います。

-(対局場の)立川の街の印象は。

 初めて訪れたんですが、対局室の目の前に公園だったり、遠くの富士山だったり、都会でありながら自然が豊かなところだなと思いました。

-(地元)瀬戸市の盛り上がりについて。

 地元の瀬戸市の方には、いつも応援していただいてとても励みになっています。今回またいい報告をすることができてうれしく思いますし、今後も地元の方に楽しんでいただけるよう、頑張っていきたいと思います。
(ANNニュース)

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