寸暇を惜しむ。何かに打ち込む人からすれば、無駄な時間はとにかく省きたいところだ。そのストイックさから、将棋界一の研究量を誇ると言われる永瀬拓矢王座(29)には、熱心さに関するいろいろなエピソードがある。ある棋士からは、年間の研究時間が5000時間にも及ぶという証言があったが、同じ将棋道場出身の戸辺誠七段(35)が明かしたのは、まさに永瀬王座が将棋のための時間を少しでも増やしたい、という思いが溢れたもの。これを聞いたファンからも「全ては将棋の時間を作るためか」「とにかくストイック」と驚きの声が続々と届いた。