レギュラーシーズン序盤に見せた、チームの安定感、勢いが戻ってきた。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2021」2月21日の第2試合、EX風林火山・二階堂亜樹（連盟）が今期4勝目を獲得。これで14連対、＋149.0とスコアを伸ばしてチームは首位奪還に成功した。「前年度優勝チームが次年度にレギュラーシーズン敗退」という、Mリーグの不吉なジンクスを吹き飛ばそうとしている。
前回の登板では箱下のラス目から南場で復活、2着をもぎ取った亜樹。この日は目下首位争いをしているU-NEXT Pirates・朝倉康心（最高位戦）、KADOKAWAサクラナイツ・沢崎誠（連盟）、そしてセガサミーフェニックス・近藤誠一（最高位戦）を相手に戦いがスタートした。
亜樹は東3局、近藤、朝倉との3軒リーチを制し9600点の加点に成功。南1局にも満貫をアガり、このままトップまで駆け抜けるかと、ファンも期待した次局。ハードラックが訪れる。ラス目の朝倉が満貫をテンパイすると、これを慎重にダマテン。まだまだアガリが見込める手牌を手にしていた亜樹は、これに飛び込んで放銃となった。試合後は「グッと来た」とメンタル面にも響いていたことを明かしたが、ひるむ亜樹ではない。南3局の親番では、これを取り返して余りあるアガリラッシュが展開された。
まずリーチ・ツモ・發の7800点を獲得し、前局の失点を補うと、1本場は朝倉から3900点（＋300点）をゲット。そして2本場、またもリーチ・ツモ・發の6000点（＋600点）をアガってダントツ状態に。このまま逃げ切って、今期4勝目を手に入れた。
このトップでチームは首位返り咲き。残り10戦で＋415.2と、レギュラーシーズン突破はほぼ確定的だ。亜樹は「今日のトップでかなりラクになった。悪夢の時期というのは過ぎたかなと。一時は400ポイントくらい、ガーって減ったので。レギュラー突破はおそらく8割、9割くらい大丈夫かな」と展望を語った。
過去3年、前年優勝チームが次年度のレギュラーシーズンで敗退しているジンクスについて亜樹は「そこは踏ん張らないといけないところですよね」と語り、この日のトップで破壊目前というところまで来た展開には手応えも。敗退ボーダーとなる7位までは600ポイント以上の差を付けた。セミファイナルシリーズへの進出はほぼ当確ランプが灯っており、すでに目標はリーグ初の連覇に向けて、貯金を蓄えること。快勝の亜樹には「亜樹さんホントありがとうございます！」「亜樹プロNiceトップ嬉しい」「亜樹さん最高や！かわいい！」と祝福コメントが連投されていた。
【第2試合結果】
1着 EX風林火山・二階堂亜樹（連盟）4万8500点／＋68.5
2着 KADOKAWAサクラナイツ・沢崎誠（連盟）2万4700点／＋4.7
3着 セガサミーフェニックス・近藤誠一（最高位戦）1万9800点／▲20.2
4着 U-NEXT Pirates・朝倉康心（最高位戦）7000点／▲53.0
【2月21日終了時点での成績】
1位 EX風林火山 ＋415.2（80/90）
2位 U-NEXT Pirates ＋343.0（80/90）
3位 セガサミーフェニックス ＋219.0（80/90）
4位 渋谷ABEMAS ＋193.9（88/90）
5位 KADOKAWAサクラナイツ ＋113.5（80/90）
6位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ＋94.3（78/90）
7位 赤坂ドリブンズ ▲223.3（78/90）
8位 TEAM雷電 ▲1175.6（78/90）
※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ（各16試合）、さらに上位4位がファイナルシリーズ（12試合）に進出し、優勝を争う。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）
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