セイン・カミュ「どこかで見たことが…」障がい者の妹が描いた絵と“運命の出会い”
セイン・カミュさんの妹が描いた絵
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「100円ショップのダイソーの靴下のデザインやいろんなティッシュのデザインとしてパラリンアートをご活用いただいたり」(障がい者自立推進機構 代表理事 松永 昭弘氏)

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 一般社団法人「障がい者自立推進機構」の松永代表理事が紹介する、各企業の商品に描かれたデザインは、どちらも障がい者によるもの。この団体では、障がい者の作品を「パラリンアート」として、企業に活用してもらい、その利用料を作家に報酬として返す活動をしている。

 そんな松永代表理事と活動を共にしているのが、タレントのセイン・カミュさん。

 セインさんが「運命」と語るのは、12年ほど前にあった松永さんとの出会い。それは、中小企業を訪ねるテレビ番組で、松永さんを取材したときのことだったという。

「番組が終わってから『見せたいものがあるんだ』と言われて、社長室に呼ばれて行ってみたらそこに4枚の絵を出してきて『この絵すごくないですか?』『すごい絵ですね。素敵な絵ですね』と言っていて『実は障がい者が書いた絵なんですよ』。『どうしたんですか?これは』と言ったら『2000点の絵の中からこの4枚を選んだ』という話になって、「これアーティスト誰なんですか」って言ってみたら、『“クリスティーン”かな。なんだっけな…名前ちょっと調べるから待ってね』と言っている間に後ろに書いてあったんですね。書いてあった名前が“ジャスティーヌ”って書いてあって。どこかで見たことある絵だなって思ったんですけど、実はうちの妹がかいた絵なんだと」

 松永さんが魅力を感じ、どうしても見せたかった絵。実はそれが、セインさんの妹、池田ジャスティーヌさんが描いたもので、その事実を知らずに松永さんは紹介していたのだ。この出会いから、セインさんは障がい者自立推進機構の理事を務めることに。これまでの人脈や経験を存分に活かし、パラリンアートを広めるためのサポートをしている。

「僕が微力ながらできることというのは、いろんな方を紹介したりというところがメインなのかもしれないですね。あとうちの団体は、日本だけではなくてワールドワイドに幅を広げていっているので、その世界大会のアートコンテストやったりするのですが、大使館に行って、それでサポートを得たりというようなこともしていました」

セイン・カミュ「どこかで見たことが…」障がい者の妹が描いた絵と“運命の出会い”
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 パラリンアートには現在700名ほどの作家が参加し、その作品はウェブサイトで公開されている。企業側が商品のデザインに使用したり、レンタルするなどして作品が採用されれば、作家に報酬として支払われる仕組みになっている。

 また、作品を採用する企業の他、パラリンアートの世界大会などのイベントへの協賛、クラウドファンディングへの協力など支援の輪はどんどん広がっている。パラリンアートには、周りの人が応援したくなるような魅力があると、妹の姿を見てきたセインさんは語る。

「鉛筆が小さくなるまで描く。使っている画材としては色鉛筆。その色鉛筆を丁寧に隙間残さず没頭して書くのですが、そういったことでこういう絵が生まれる。色濃い感じの。1個1個の彼女たちが描く絵って自分のソウルの一部分を出しているような感じがします。だからこういう絵ってすごい貴重なんだなって」

 テーマは「障がい者がアートで夢を叶える世界を作る」。今後は、NFTの活用も含めて
積極的に支援を継続していきたいとしている。

「それで食べていけるようにしていきたいなというのが、本来のそのパラリンアートの目指すところですが、納税者を作っていければ、結局その人たちは、それで食べていけるっていうことなるわけです。それを頑張って目指してほしいなと思いますね」

(『ABEMAヒルズ』より)

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