試合中は鬼気迫る表情も、試合後は一変。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2021」2月22日の第2試合に登板した赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(最高位戦)が、アガリ8回の大トップに満面の笑みを浮かべた。
起家からKONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)、TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)、渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)、鈴木の並びで始まった当試合は、序盤から混戦だった。まずは瀬戸熊が東1局1本場で満貫・8000点(+300点)、東2局では6000点のアガリ。早くもトップ目に踊り出ると、東3局1本場で今度は親の多井が跳満・1万8000点(+300点、供託4000点)、東3局2本場では3900点(+600)点を獲得し、この時点で鈴木は3着目となった。チームは現在、7着。チームのセミファイナル進出に向けてこれ以上マイナスを増やせない鈴木は、ここから巻き返しを図る。
まずは東3局3本場、3索・6策待ちでリーチをかけるとリーチ・ツモ・赤2の満貫・8000点(+900点)を奪取。親の東4局ではリーチ・ツモ・ドラの6000点、東4局1本場ではリーチ・一発・平和・赤・ドラ・裏ドラの跳満・1万8000点(+300点)、東4局2本場では中・赤の3000点(+600点、供託1000点)、東4局3本場ではタンヤオのみの2000点(+900点、供託1000点)と5連続でのアガリを決め、一気にトップへと登りつめた。「ストレスの溜まる対局が続いている」。試合前に語った鬱憤を晴らすかのように、またしても自身が親の南4局では2900点(供託1000点)、南4局1本場では3900点(+300点)と連続で加算。最後は多井に8000点(+900点)を振り込んだものの、持ち点5万6400点の大トップで試合を終えた。
全21局の長丁場だった。第1試合も2時間の熱戦だったこともあり、試合終了時には午前0時を過ぎていたが、「絶対に(トップを)取ってやる」と背水の陣で試合に挑んだ鈴木は、それに気付かなかった様子。リポーターの指摘に「え?電車、ない感じですか?」と驚くと、「うれしいから許して」と笑顔を見せた。「今日の感じだといけそうな気がしてます」。セミファイナル進出に自信を見せた鈴木は、「簡単なものじゃないですけど、気持ちは行ける気かしていない」とコメント。「絶対に逆転するんで」と力強く語り、「結果、面白い試合になると思うんで、応援よろしくお願いします」とファンにメッセージを送った。
【第1試合結果】
1位 赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(最高位戦)5万6400点/+76.4
2位 渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU) 3万7800点/+17.8
3位 KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)1万8600点/▲21.4
4位 TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)-1万2800点/▲72.8
【2月22日終了時点での成績】
1位 EX風林火山 +415.2(80/90)
2位 U-NEXT Pirates +343.9(80/90)
3位 セガサミーフェニックス +219.0(80/90)
4位 渋谷ABEMAS +199.0(80/90)
5位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +134.6(80/90)
6位 KADOKAWAサクラナイツ +113.5(80/90)
7位 赤坂ドリブンズ ▲137.5(80/90)
8位 TEAM雷電 ▲1306.8(80/90)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)








