将棋の朝日杯将棋オープン戦の本戦トーナメント決勝が2月23日に行われ、菅井竜也八段(29)が稲葉陽八段(33)に95手で勝利、同棋戦初の優勝を決めた。菅井八段は2021年度、銀河戦に続き全棋士参加の早指し棋戦としては2つ目の優勝となった。
2人ともに井上慶太九段(58)を師匠とする同門対決となったが、先手の菅井八段はゴキゲン中飛車を採用。後手の稲葉八段が居飛車で、対抗形の出だしに。中盤では派手な駒の交換も起きたが、ペースを握ったのは菅井八段。玉の堅さ、攻めのスピードで勝り続け、一気に稲葉陣に切り込むと、終盤に入ってもその差を拡大。危なげのない強い指し回しに終始し、初の優勝を手にした。
◆朝日杯将棋オープン戦 持ち時間40分の早指し棋戦。一次予選、二次予選を勝ち抜いた棋士が、シード棋士を含めた計16人で本戦トーナメントを戦う。参加は全棋士、アマチュア10人、女流棋士3人で優勝賞金は750万円。藤井聡太竜王が3回優勝したことでも知られている。
(ABEMA/将棋チャンネルより)