レギュラーシーズン、いよいよ残り2週間順当に進むか、波乱が起きるか／麻雀・Mリーグ

　Mリーグ機構は「大和証券Mリーグ2021」2月28日の第1試合に出場する4選手を発表した。各チーム90試合を戦う長いレギュラーシーズンも、いよいよ大詰めに入り残り2週間、各チーム8試合を残すのみだ。上位6チームが次のセミファイナルシリーズに進むが、順当な2週間になるのか、それとも波乱の2週間になるのか。

【中継】大和証券 Mリーグドリブンズvs麻雀格闘倶楽部vsフェニックスvsPirates

　リーグ順位7位の赤坂ドリブンズは、このままではレギュラーシーズンで敗退となり、次のステージに進めない。ボーダーラインとなる6位までとは365.4ポイント差。直接対決で4回のトップ・ラスを決めてようやく逆転、という大きな差だ。この日のように、残り8試合で、毎回6位チームと直接対決があるわけでもなく、とにかく自チームのマイナスを減らすことしかない。奇跡には8戦をトップ4回、2着4回の全連対ぐらいの大爆発が必要。園田賢（最高位戦）が、その口火を切れるか。

　リーグ5位のKONAMI麻雀格闘倶楽部から出場する滝沢和典（連盟）は、チームのセミファイナル進出を確実にするとともに、個人としてはMVPを狙う一戦となる。現在、個人トップはU-NEXT Piratesの瑞原明奈（最高位戦）の＋427.9。滝沢は、これに88.2ポイント差の3位につけている。特大トップなら一気に追いつくことも可能だが、まずは1回トップを取って差を詰め、瑞原の様子も見ながらMVPに向けた出場機会も検討されることだろう。

　セガサミーフェニックス・茅森早香（最高位戦）も、まだ逆転でのMVPの可能性を残す選手の一人だ。個人7位、＋245.6という好成績を残しており、何よりその平均打点の高さが目立つ。8605.17点は、狙っても到達できないような超高打点と言っても過言ではないだろう。

　U-NEXT Pirates・朝倉康心（最高位戦）は、リーグ2位というチーム状況をベースに、次のステージに向けて勢いをつける戦いだ。セミファイナルシリーズ進出をほぼ手中に収めているが、その最終日に戦うためには、4位までの通過が必要になる。わずかな差でファイナル行きを手にするかどうか、というシビアな勝負が予想されるだけに、全て条件が揃った状態で打てる最終日の権利は非常に大きい。

【2月28日第1試合】

赤坂ドリブンズ・園田賢（最高位戦）　個人18位　▲0.3
KONAMI麻雀格闘倶楽部・滝沢和典（連盟）　個人3位　＋339.7
セガサミーフェニックス・茅森早香（最高位戦）　個人7位　＋245.6
U-NEXT Pirates・朝倉康心（最高位戦）　個人16位　＋60.2

【2月25日終了時点での成績】

1位　EX風林火山　＋332.3（82/90）
2位　U-NEXT Pirates　＋291.3（82/90）
3位　渋谷ABEMAS　＋285.5（82/90）
4位　セガサミーフェニックス　＋246.7（82/90）
5位　KONAMI麻雀格闘倶楽部　＋182.7（82/90）
6位　KADOKAWAサクラナイツ　＋174.2（82/90）
7位　赤坂ドリブンズ　▲191.2（82/90）
8位　TEAM雷電　▲1341.5（82/90）

※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ　2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ（各16試合）、さらに上位4位がファイナルシリーズ（12試合）に進出し、優勝を争う。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）