応援してくれるファンがいる限り、自身の麻雀を貫く。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2021-22」3月8日の第2試合でTEAM雷電の黒沢咲(連盟)がオーラスでの華麗な逆転トップを飾り、ファンに感謝の言葉を述べた。メンバー全員が不調に喘ぎ、チームはセミファイナル進出圏内の6位どころか7位にも大きく引き離された最下位。実質的にセミファイナルシリーズ進出は消滅している、非常に厳しい状況の中でも、最後まで自分の麻雀を打ち続けた。
前回の登板時、黒沢は5万点オーバーの大トップ。初の著書となる自叙伝「渚のリーチ」を笑顔でプロモーションし、「こんな状況なのに笑顔のインタビューが見たいと言ってくれる」「モチベーションを落とさずに一生懸命、戦うことができた」とファンの声援に深く頭を下げた。この試合では、起家からセガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)、赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(最高位戦)、黒沢、KONAMI麻雀格闘倶楽部・滝沢和典(連盟)の並びで開始。黒沢は東1局でいきなりリーチ・ツモ・タンヤオ・三色同順・赤の跳満1万2000点をアガって“らしさ”を見せるも、以降、東3局1本場では鈴木に8000点(+300点、供託1000点)、南2局1本場ではまたも鈴木に7700点(+300点、供託1000点)を放銃し、試合は混戦の様相を呈した。
だが、メンゼン・高打点の“セレブ”打法に終始した黒沢は4着目で迎えたオーラス、配牌で対子だった風牌の南を自ら引き寄せて暗刻とすると、親の滝沢から南・ホンイツの満貫8000点(供託1000点)を獲得。見事に土壇場で試合をひっくり返し、安堵の表情を浮かべた。昨シーズンはこの時期、黒沢が劇的な勝利を収め、2年連続のセミファイナルシリーズ進出を決めた。それとは状況が大きく異なるものの、ファンのために戦う姿勢は変わらない。「今日もみなさんのおかげでインタビューに立てて、お礼も言える」。笑顔でお馴染みの決めポーズを見せた黒沢には、ファンからも「黒沢さんありがとう」「黒沢さんの麻雀はホントに面白い」「敗退濃厚だけど応援してます」などと多くの声援が寄せられた。
【第2試合結果】
1位 TEAM雷電・黒沢咲(連盟)3万1000点/+51.0
2位 赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(最高位戦)2万7100点/+7.1
3位 セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)2万5400点/▲14.6
4位 KONAMI麻雀格闘倶楽部・滝沢和典(連盟)1万6500点/▲43.5
【3月8日終了時点での成績】
1位 U-NEXT Pirates +300.8(88/90)
2位 渋谷ABEMAS +289.0(88/90)
3位 セガサミーフェニックス +270.7(88/90)
4位 KADOKAWAサクラナイツ +248.0(88/90)
5位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +211.2(88/90)
6位 EX風林火山 +129.7(88/90)
7位 赤坂ドリブンズ ▲256.4(88/90)
8位 TEAM雷電 ▲1213.0(88/90)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)







