将棋の順位戦B級1組の最終13回戦が3月9日に行われ、郷田真隆九段(50)と稲葉陽八段(33)が午前10時から対局を開始した。現在、8勝3敗と稲葉八段は、本局に勝利すればA級復帰が決まる。
郷田九段は、1990年4月に四段昇段。竜王戦2組(1組:18期)、順位戦B級1組(A級:13期)。タイトルは通算6期、棋戦優勝は7回。王道の居飛車党として知られ、同世代の羽生善治九段(51)らとしのぎを削ってきた、通称「羽生世代」の一人。対局時の姿勢も美しく、他の棋士の手本となることも多い。
稲葉八段は、2008年4月に四段昇段。竜王戦1組(1組:6期)、順位戦B級1組(A級:5期)。2017年度に名人挑戦の経験があり、棋戦優勝は2回。関西の実力者の一人で、近年では早指しのNHK杯テレビ将棋トーナメントでの活躍も目立つ。
今期の昇級争いは藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、19)が9勝2敗でトップに立っており、稲葉八段は8勝3敗で2番手。千田翔太七段(27)が同じ8勝3敗だが、前年成績を元にした順位により3番手になっている。稲葉八段は本局に勝利すれば、他の結果に関わらず、上位2人までの昇級枠に入ることが決まる。
持ち時間は各6時間で、先手は稲葉八段。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)